人が集まる場には、影でその場作りを支える人たちがいます。
ファシリテーターと呼ばれるその人たちは、話し合いの場で潤滑油のような役割を果たしています。
「鹿児島未来170人会議」でも、ファシリテーターの活躍があったからこそ、大成功を納めたともいえるのです。
そんな鹿児島未来会議で、Chief Dialog Directorとしてファシリテーターをまとめ、全体の場作りを行ったのが、石川世太さんです。
ファシリテーターとして活躍する石川さんにお話を伺いました。
文化を作りたいという想い
「これからの協働」って何かを考えると、他人の困っていることを見つけたら、自分に何ができるだろうかと考えるというような前のめりの協働だと思っています。
困っているなら、助ける。
誰か助けられる人を紹介する。
そんなことが当たり前になる文化を作りたいと考えています。
少なくとも、この会議では170人が、「評価の対話」ではなく、「関わりある対話」を体験しているので、ここから広まることが文化を作るというところに結びつくと思います。
まちづくりでファシリテーションが果たす役割がある
ファシリテーションなら何でも良いかというとそうではないと思っています。
こういう手法をとれば丸くまとまる、というような手法だけを用いて、結果的に誰かを傷つけていることもあるのではないかと思います。
ファシリテーターのもつ手法よりも、ファシリテーターがどういうあり方で関わるのかということが大事です。
誰もがやりたいことができるように、やりたいことが見えていないという人だったりの、見えていない部分を明確にするということを手伝っていると思っています。
究極的にはなくなってほしい職業
ファシリテーターというのが、究極的にはなくなれば良いと思っています。
必要なくなる未来です。
みんながファシリテーションシップを当たり前にもって、関わっていくような文化を作るのが夢ですね。