年が明け、今頃の受験生は入試のことで頭がいっぱいでしょう。
この時期になると、様々な合格祈願グッズや関連商品が販売されます。応援メッセージ付きキットカット、スナック菓子の「うカール」、トッポならぬ「Toppa(トッパ)」などなど。
秋田県では、地元の伝統工芸職人から高校生に合格祈願の「すべらない箸」が贈られました。
秋田の漆箸職人が作る、すべらない箸で合格祈願
今回ご紹介する取り組みが行われたのは、秋田県の南部にある湯沢市稲川地域。この地域は、名前の通り日本三大うどんの1つ「稲庭うどん」発祥の地です。
秋田県湯沢市稲川地域のうどん業者でつくる団体やJAの生産者部会支部などは8日、高校受験を控えた地元稲川中学校の3年生に特産の稲庭うどんやリンゴなどを贈り、志望校に合格するよう激励した。
□出典:さきがけonTheWeb
高校生には、3つの縁起物が贈られました。
□するする入る合格うどん(稲庭うどん)
□落ちないリンゴ(収穫まで落ちなかった)
□すべらない合格箸
この中で注目したいのが、漆箸職人によって作られた「すべらない合格箸」です。
「笑ってコラえて」にも登場した、300年以上続く匠の技
今回、「すべらない合格箸」を高校生に送ったのは、漆箸職人の阿部敬さん。
湯沢市にある川連地区は、800年以上の歴史を誇る伝統工芸の「川連漆器」が有名です。阿部さんは、この地区で300年以上続く「塗り師」の家系の方だそうです。
2008年7月30日、所さんの「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」にも出演し、「川連漆器初の箸職人」として紹介されていました。
今回贈られた箸は五角形をしており、五角と合格をかけたとか。また、技術的にも箸の先端にすべりにくい仕上げがされているそうです。
「合格箸」の商品化
「これは、普通に商品化できるんじゃないのか?」と思い、調べてみました。
既に、九州の方が販売されてました。しかも、五角形で、こちらは学問の神様として知られる菅原道真が祀られている大宰府天満宮へ、職人が合格祈願に行かれています。材質は、成長して粘り強い「竹」を使用。
ただ、川連には川連にしか提供できない地域資源(文化・歴史・人)があるはずです。折角なら数量限定でも、商品化にチャレンジしてほしいですね。