「1000年変わらぬ景色を守り続ける街セゴビア」
セゴビアは、マドリードからrenfe(レンフェ)という高速鉄道で北に一時間ほど走ったところにある人口約55000人の世界遺産を持つ歴史街です。
水道橋、セゴビア旧市街、シンデレラ城のモデルになった古城アルカサルなどの名所があり、市自体も世界遺産として登録されております
圧巻なのは、古城アルカサルから見る景色。1000年前のそれと変わらずに美しいまま残されている。町並みももちろん多少の変化はあるだろうが、思わずタイムスリップしたような気分になる。
唯一の変更点といえば、1000年前は、馬が出入りしていたが城壁の出入り口が現在では、
そこを車が出入りしている事だ。それくらい素晴らしい状態が残されている。1000年前からの水道橋は、非常に保存状態もよくいかに市民が街を愛し、文化を守ってきたのかもよくわかる。
まちづくりのポイント=食
まちづくりを行う際には、歴史建造物に加えて食も大切な要因になるが、水道橋の横には、メソン・デ・カンディドという老舗のお店があり、このお店の豚の料理には、世界中からVIPが集まり舌鼓をうつ。お皿を割るパフォーマンスも古くから続く
まちづくりのポイント=歩いていて楽しい
小路と宗教の影響を受けた建築物街を歩いていると、イスラムの影響を受けた建築物をはじめ様々な文化から影響を受けた建築が楽しめる「歩いているだけで楽しい」という街づくりの基本をしっかりと抑えている。
まちづくりのポイント=宿:スペインの国営のパラドール
観光誘致に非常に大切な宿泊先には、古い城を改造してできた国営のホテル=パラドールを中心にしていくつか城壁内にも準備されている。国営のパラドールの人気があることで、民間のホテルの経営を圧迫する恐れが懸念されるが、スペインが観光誘致に力を入れる際にパラドールがあることで観光客が増え相乗効果を表している。
困った点は、観光案内所以外では、ほとんど英語が通じないこと
トイレを聞くのも大変だった程だ。またバスが運行していないことを知らせる紙もすべて
スペイン語で表記されていた。
セゴビアから学ぶ
セゴビアの町は、観光のためのまさにベストプラクティスと呼べるかもしれない。差別化要素、限定感、歴史、文化、食、宿、景観の全てが揃っているからだ。これらを一度に街でそろえるのは、難しいかもしれない。しかし、1つずつ当てはめてみたは、どうだろうか?
必ずどの街にも歴史というのは、残されているし、その文化も付随してあるはずだ。文化をたどると当然食にたどり着くし、現在でも残っている景観を探してみるのも一つの手段だ。
チェックポイント
歴史、文化、食、宿、景観、差別化要素、限定感
ためしに上記のチェックポイントであなたの街を調べてみてほしい。かならず何か光が見つかるはずだ。大切な事は、その原石をしっかりと磨いて育てて、発信していくことが大切です。それこそが継続的なまちづくりの基本だからです。