長い歴史の中で、人類の1番近くでパートナーとして過ごしてきた犬。日本でも愛される存在です。
犬の登録件数は、全国で650万頭に登り、いかに多くの犬が飼われているかがわかります。
全国初「老犬ホーム」の団体設立へ
2017年2月には、年老いたペットの犬を預かって介護したり、最期をみとったりする「老犬ホーム」を運営する業者が連携し、一般社団法人「老犬ホーム協会」が設立されることも発表されました。
全国に118施設ある一方で、未登録だったり、ずさんな環境であったりという事件が増えており、きちんとした犬に快適な生活が送れる環境整備をしていくといいます。
犬にとって過ごし易い環境づくりが行われているわけですね。
犬・猫の殺処分ゼロを掲げ、実現
日本の地域においても、犬や猫に優しい地域というのが存在します。いろいろな基準がありますが、今回はやさしい=犬・猫の殺処分ゼロの目標を掲げている自治体と考えてみましょう。
現実的に「動物の権利」なども注目をあつめる中にも関わらず、何らかの理由により殺処分される数は、年に2万頭弱になっています。
その中にあって、犬・猫の殺処分ゼロを実現しているのが、広島県の2つの自治体です。
広島市と、神石高原町です。殺処分ゼロを掲げている自治体は複数ありますが、実際に実現しているのはこの2自治体だけ(犬だけの殺処分ゼロなら他にもあります)。
この2自治体では、飼い犬の状態を把握するための愛犬手帳の配布や、自宅まで出向いての飼い方指導などを行い、飼い主の意識改革をすると共に、制度としても、飼い犬・飼い猫を支え、結果として殺処分ゼロを実現しています。
ふるさと納税で取り組みも応援できる
神石高原町では、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングでの犬の保護も実施しています。
保護犬の犬舎建設費などを目的に、NPO法人と連携し、ふるさと納税を募集。結果的に、81日間で5,274万円を集めるという記録も打ち立てています。
人間の良きパートナーである犬への関心の高さがうかがえる結果といえるでしょう。
暮らしやすい町づくりが求められる中で、一緒に暮らす動物たちにも過ごしやすい環境が作れるかということが求められているでしょう。