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働き方改革:地域プロデューサーの仕事術

働き方改革:地域プロデューサーの仕事術

    CATEGORY: AREA:宮崎県

地方創生というキーワードと共に、地方で活躍する人たちに注目が集まっている。

首都圏でも、今の自分の仕事や働き方、更には生き方に疑問を持ち、自分らしく生きる場として地方を選ぶ人たちも増えつつある。

前回に続き、「働き方改革」と題して、全国で人財育成・地域ブランディングに取り組む、地域プロデューサーの齋藤潤一氏にお話を聞いていく。

地域プロデューサーという仕事

――
地域プロデューサーとは、どんな仕事ですか?
齋藤
地域プロデューサーの仕事は、地域の魅力を発見して、磨いて、発信して、0から1の仕組みをつくること考えています。
その結果、持続可能な地域づくりの「お手伝い」をすることかなと思っています。
――
どのように仕事を進めるのですか?
齋藤
地域づくりの初期段階では、現場に足を運んで、地域の人と一緒に現場の声を聞いて、地域の課題を発見するということをやります。
大事なことはビジネスを創出することなので、現場を回った後に、ワークショップなどを通じて、プランを磨き上げて、実際にお金を稼げるところまでもっていくということをこころがけてます。

地方創生コンサルタントとの違い

――
地方創生でよく耳にする、コンサルタントとは違うのですか?
齋藤

僕が、プロデューサーということにこだわっているのは、0から1を生み出すこと。

そして、地域の人と一緒にイベントに登壇したり、販売したり、売上が上がるところまでを一緒にやっていこうというところですね。

必要であれば、イベントにも登壇しますし、チラシ配って集客もします。あくまで、地域の1プレイヤーとして動くことを大事にしてます。

――
仕事をする中で大切にされていることは何ですか?
齋藤
重要なのは、地域で働いている人たち、地域に住んでいる人たちが、幸せになるということです。

稼ぐということは大事ですが、稼げばいいのかというとそうではありません。地域のスピードを大切にして進めています。

もちろん、僕と関わった人たち全てが幸せになるとは思わないけれど、色んなかたちで評価されているのは、周りの人たちが幸せになっているからかなあというふうに思います。

自分のすべきことを絞る

――
全国各地で活動をされていて、疲れませんか?
齋藤
全国各地を飛び回って、色々動いて仕事していて大変だねって言われることも多いのですが、意外と疲れないですね(笑)
ポイントしては、「持続可能な地域を実現するためのソーシャルビシネスの創出」ということだけに絞っていることですね。
――
自分のすべきことを絞ることは重要ですか?
齋藤
そうですね、そうするとあんまり混乱もしないですし、それぞれの地域の良いところも悪いところも吸収して、シナジーが生まれたり、補い合ったりできるので、良い結果に繋がっているのだと思いますね
とは言え、やっぱりイライラして疲れることもありますよ(笑)

イライラと疲労の解消法

――
そういう時は、どうするのですか?
齋藤
僕の場合は、2つのことを大切にしています。
1つ目は、瞑想ですね。最近だと、マインドフルネスとかという言葉になるかもしれないけど、やっぱり自分に意識を向けて考えていることを整理したりするっていうのはすごく重要ですね。
2つ目は、ジョギングです。体全身を有酸素運動で働かせると、考えていることや苦しいと思っていることが整理されますね。
――
他に何かしていることはありますか?
齋藤
後は、自分がワクワクすることをする自分に、ご褒美を与えています。
僕は温泉がとにかく大好きなので、温泉に行って自分をリフレッシュして、そん時は仕事をなるべく入れないようにして、視察も兼ねて温泉に行って新しいインプットをする機会にしています。

ワクワクした自分にご褒美を

――
そうすると、また新しいことに意識が向くのですね?
齋藤
はい、ワクワクした自分にご褒美を与えると、もっと仕事を頑張ろうっていうふうに思いますし、良いアイディアがどんどん浮かんできますね。
温泉に行くことで、また頭が整理されて、新しい余白ができて、またそこから生み出そうというパワーになっています。
――
温泉が無くなったら、大変ですね(笑)
齋藤
はい(笑)実は、過去に経験したことがあるのですが、とにかくずっと働き続けるし、何で働いているのかよく分からなくなるし、結果的に働くのが面白くなくなるというサイクルに入っちゃうことがありました。
やはり、自分にご褒美をしっかり与えるっていうことは重要ですね。

休息が新たなアイディアを生む

――
やはり、ご褒美は重要ですね。
齋藤
分かりやすくいうと、成功報酬型ですね。
頑張ったら自分にご褒美を与える。それが、単なるご褒美じゃなくて、また新しい余白を生んで、新しい地図を生むのだと考えていますね。
――
上手に休息を取るのも大切なのですね?
齋藤
急に言うのは良くないでしょうが、前もって、この日は休息を取りますとか、連絡取れませんというふうにしておくと、無理矢理言ってくる人もいないです。
1週間後とか2週間後とか、それに向かって自分も仕事終わらせるっていうふうに決めて、集中してやるのはものすごく良いとは思いますね。