年末が近づくにつれ、ふるさと納税への盛り上がりが例年にも増して盛り上がっています。
寄附金額が増加するのに合わせて課題も浮き彫りになってきており、自治体や政府をはじめ、ふるさと納税を取り扱うサービスを行う企業も巻き込んで、様々な議論が展開されています。
返礼品競争が過熱する中で新たな選択肢の提示
中でも「返礼品競争」と呼ばれるように、豪華な返礼品を用意し寄附を募る競争も加速しており、総務省がふるさと納税の返礼品を寄付額の3割以下に抑えるよう、全国の自治体に通知を出すなど、制度に関して様々な取り組みが行われています。
今回ふるさと納税のポータルサイト「ふるなび」が、返礼品競争とは一線を画する取り組みを始めました。
ふるさと納税で旅行へ
新たに始まったサービスが、ふるなびと日本旅行が共同でスタートした体験型ふるさと納税サービス「ふるなびトラベル」です。
ふるなびトラベルと提携している自治体に寄附すると、トラベルポイントが付与され、たまったポイントを利用して「ふるなびトラベル提携旅行プラン」で旅行ができるという仕組みです。
8自治体が提携
サービススタート時に提携している自治体は、山梨県富士吉田市・山梨県山中湖村・山梨県富士河口湖町・長野県飯山市・長野県小谷村・岐阜県池田町・三重県明和町・山口県山口市の8自治体。
各地の旅館・ホテルや、温泉が一緒になったプランが用意されており、その中からポイントに応じて、好きなコースを選ぶ仕組みになっています。
地域に足を運ぶことで納税以上の経済効果を期待
ふるなびトラベルの取り組みは、従来のふるさと納税において「多くの返礼品はいらない」と考えていた層や、ものがほしいわけではないと考えていた層に、ふるさと納税を浸透させるきっかけになるサービスだと言えるでしょう。
さらに実際に現地に運ぶことで、地域の魅力に触れられるだけでなく、観光やお土産など、経済効果も期待できます。
ふるさと納税をきっかけに、地域との新しい関係性を構築する注目サービスです。