
学生が自ら施工しリノベーションをおこなっている
兵庫県淡路島は、瀬戸内海では最大の島で、年間1000万人を越える観光客が訪れます。
自然・温泉・グルメなど、様々な観光スポットも充実し、地域を盛り上げる活動でも、様々な取り組みが実施されています。
淡路島で実施されている、学生が主体となった古民家リノベーションの取り組みをご紹介します。
鳴門海峡のうずしお観光も人気の福良が舞台

渦潮も見るクルーズサービスもある
淡路島の南西部に位置する人口5000人ほどの町が、南あわじ市福良です。
馴染みがない方にも、「鳴門海峡のうずしお観光ができる町」と言えば、場所も想像がつくかもしれません。
漁業や観光で栄えた福良ですが、徐々に地域経済が停滞してきているといいます。
今では、空き家も増え、商店街も消えてしまいました。そこで増え続ける空き家を再生させ、学生が積極的にまちづくりに参加することで福良を活気づけ魅力を知ってもらいたい
という思いで活動が始まりました。
学生が設計・施工!地域と協力しながら作る

地域の子どもたちも参加
もともとこの活動は、神戸大学の研究活動としてスタートしたものです。2011年から5年という期間限定で始まったもので、2015年に活動を完了。
その後、2016年からは、学生の自主的な活動として再スタートを切ります。
活動継続に至った理由は、「福良の魅力を知ったから」。
1から学生だけで設計し、自分たちで工具を使いながら施工しているといいます。
地域の子どもたちと一緒に作るなど、地域にも入り込んで作業が続いています。
地域の人と観光客を繋ぐ場へ

完成イメージ。来年の完成を目指している
このプロジェクトが目指しているのは、古民家を飲食店として再生し、福良の方と、観光客など外の人を繋ぐ場を作ることです。
地域の外から、徐々に地域に入り込んでいるからこそわかる魅力を伝えられるものでもあるはずです。
今回、施工のための材料費の一部をクラウドファンディングで募集中。
地域の内側と外側をつなげるプロジェクトとして、完成までの道のりにも要注目です。