2月26日対話型の起業家育成塾の「宮崎イノベーション大学」が開校した。
宮崎イノベーション大学は、職業や肩書をこえて、「想い」がある人が集い、地域をより良くするために学び語り交流する、いわば現代の寺子屋。
第一回目のゲストは、ソーシャル・ビジネスで年商30億円以上の売上をあげるボーダレス・ジャパンの田口氏。
日曜日の午後から、30名近い人が集まり、3時間講義を受講した。
発起人は地域プロデューサーの齋藤潤一さん
齋藤さんは、10年のNPO経験から、早い時代の変化に対応できる問題解決能力の高い人財が必要という。
今後AI・ロボットが台頭する時代を迎える中で、人間だからこそできる場を作りたいそうだ。
問題解決能力の高い人材育成とはいえ、具体的にどうすればいいかってわからなかったので、まずはやってみようと。考えて、キックオフイベントを開催した。
この想いに共感した、宮崎県内の、行政や商工会議所、企業らが共感して、実施の運びとなった。
宮崎イノベーション大学の3大主義は、対話主義。行動主義。チーム主義で実施をしていく。
産官学オープンイノベーションで、地域の課題を解決
この日は、行政・民間・NPOなど10代〜50代以上まで、まさに、職業と肩書を超えた人財が集まった。
講義のカリキュラムやスケジュールも無し。
その場の参加者らと双方向で、一緒に場作りを行っていく。
年商30億円の起業家から直接学ぶ
宮崎イノベーション大学のゴールは、地域を持続可能にしていくために、地域ビジネスを生み出す事
この日も地域でビジネスを起こしたいと思う起業家の卵らが集結。
年商30億円以上の売上をあげる田口氏から直接学ぶという贅沢な時間を過ごした。
田口氏が、重要視していることは、事業やりたい人、熱量がある人にとことん任せる事だ。
田口氏らバックアップチームが行う事は、戦略、PR、ブランディング、マーケティング。
商品力こそが全て。なぜなぜなぜのヒアリングを繰り返す
決定する基準は、自分が欲しいかどうか。間違っていたら改善する。結局は泥臭いことの積み重ねなんです。
利益率の基準値を設ける事も大切
など、現場の最前線で活躍する起業家だからこそ伝えられる生生しい意見に会場の起業家らは、メモの取り続けた。
当日の様子
大迫みさきさん。小林市にUターン。スーパーフードの開発などを行う。
染め物職人の二上さん。師匠に惚れて、宮崎県綾町にUターン
酒井美樹さん。働きやすい場作り、環境づくりを行うため、人材育成の企業に就職予定。
何を得るのか?ではなく何を残せるのか?
田口氏は、最後のメッセージとして、
なぜ働くのか。それは、残すためです。何かを得るためでなく、残すため。
これを残しても何にもならないってのはやりません。
最初から何かを得るためではなく、何かを残すために行動してみて下さい。
と締めくくった。宮崎イノベーション大学は、今後も、地域ビジネスの手法やイノベーションを起こす講師を招いて、実践的な講座を実施していく。