妊娠〜育児で大切な心のケア
少子化対策というと、待機児童の問題、経済的な問題などがニュースでも大きく取り上げられるが、子育てをするお母さんの心のケアの問題もある。
「ネウボラ」という相談窓口を設ける自治体が、秋田県で増えている。
少子化対策で重要な育児相談
秋田県は、少子高齢化が全国最速で進む地域と言われている。
「人口減対策、秋田の進む未来」という記事でもお伝えした通り、秋田県の高齢化率(総人口に占める満65歳以上の方の割合)は、全国一の34.6%。
少子化や若者の流出が、その大きな要因となっている。
男性がどんなに様々なサポートをしても、妊娠から出産、育児に至るあらゆるシーンで、肉体的にも精神的にも女性の負担が圧倒的に大きい。
第三者による悩み相談は重要
妊娠から出産、育児の中で、お母さんは様々な悩みやストレスを抱える。
もちろん、旦那さんや親や友達にも相談できるが、親しい中だからこそ、素直に話しにくいこともあるだろう。そんな時は、気兼ねなく相談できる第三者の存在が求められる。
秋田県内の自治体で、妊娠から出産、子育てのあらゆる悩みをワンストップで受け付ける「ネウボラ」という窓口の開設が広がっている。専門知識を持つ職員が関係機関と連携し、きめ細やかに対応するのが特徴。
□出典:毎日新聞
秋田市は昨年10月から、新規採用した助産師2人を中心に専用窓口を設けている。「ネウボラ」は、フィンランド語で「相談の場」という意味。
厚生労働省としても、このようなネウボラの機能を備えた市区町村の「子育て世代包括支援センター」の充実・普及を全国的に目指している。
少子化を劇的に改善するのは難しい。様々な方向から、努力と改善を積み重ねるしかない。