一番身近な海藻類といえば、なんといってもわかめ。
お味噌汁の定番として日本人なら必ず1回は食べています。
わかめにはヨウ素というミネラルがたくさん含まれています。
ヨウ素は何に使われる?
このヨウ素は甲状腺ホルモンを作る材料になっていて、子供の成長に欠かせないものです。
そんなわかめですが、わかめの消費量が一番な県がどこかご存知でしょうか?
それは、『岩手県』なのです。
岩手県はわかめの消費量がNO.1
総務省の家庭調査からのわかめ消費量データによれば、一世帯あたりの消費量の全国平均は年間1079グラム。
一方、わかめ消費量一位の岩手県2240グラムと、平均を約2倍も超える結果となっています。
その後に、2位福島県、3位千葉県、4位秋田県と続いていきます。
東西日本で異なる消費量
調査からは、西日本と東日本で消費量の格差があり、東日本に行くほどわかめの消費量は増えていっていることがわかります。
それではなぜ、岩手県は消費量が1位なのでしょうか?
岩手はわかめを養殖するに最適な場所
岩手のわかめ消費量が1位なのは、単純に生産量も1位だから!
では、なぜ生産量が1位になるのかというとこれにも理由があります。
山からの栄養がわかめを育てる
岩手には複雑に入り組んだリアス式海岸があり海流も複雑で、その他、親潮、黒潮、津軽暖流が混じり合う潮境になっています。
山からの栄養がたっぷり含まれた水が流れ込む事で、わかめはさらに良く育つのです。
このように、岩手はわかめを養殖するのに最適な場所なのです。
複雑な海流に負けず、栄養たっぷりの海で育つので、おいしいわかめができるというわけですね。
生産量も1位、消費量も1位になってしまうのがよくわかりますね。
わかめの健康効果について
岩手の海で育った栄養たっぷり含んだわかめは、ミネラル豊富。鉄・ヨウ素・マンガン・亜鉛・カルシウム・カリウムが多く含まれ、特にヨウ素は、甲状腺ホルモンを作り、新陳代謝を活性化し、成長を助けてくれます。
血圧上昇対策にもわかめがおすすめ
わかめには食物繊維であるアルギン酸も含まれていて、これは他の食物の塩分と結びついて体外に排出する働きします。
それによって体内のナトリウムが減少し血圧の上昇を抑えてくれるのです。
わかめを食べると体にいい事がたくさんありますね。