晩婚化と都市への人口集中が進み、核家族や単身者世帯が増えています。
2010年の夫婦数は、全国平均で100人あたり23.91組にとどまり、結婚していない人のほうが多くなりました。
そんな中、山形県は夫婦数が全国トップの25.77組で、最も少ない沖縄県の20.40組を約5組も上回っています。
当然浮かぶ疑問
なぜ、山形県にはこれほど夫婦が多いのでしょうか。
また山形の夫婦のライフスタイルからは、どのような夫婦円満の秘訣を学ぶことができるでしょうか。
山形の夫婦数が日本一になった理由は?
国勢調査によると、2010年の日本の夫婦数は100人あたり23.91組となりました。
ところが、山形県は100人あたり25.77組という高水準を維持しており、全国平均の23.91組を上回っています。
山形の夫婦数が多い理由としては、持ち家率が全国4位の75.48%という高さであることが挙げられます。
持ち家で家族の絆が深まる?
山形を含む東北地方は同じ地域で長く暮らす人が多く、親子や夫婦の絆が自然と深まるのです。
また、農業や製造業、建設業などを家族で営む人が多く、収入が安定していることも、夫婦数の多さに結びついています。”
山形の「あるある」な習慣が夫婦数の増加に結びついている!
親しい友人のみで式を行うことも多い大都市圏と違い、山形では結婚式に大勢のお客様を招くことで知られています。
親族や友人・知人を合わせると200人ほどになることも珍しくありません。
「自分たちは多くの人に支えられているんだ」という意識が夫婦円満につながるとともに、未婚のゲストを「自分も結婚したい」という気持ちにさせて、さらに夫婦数を増やしているのです。
結婚したいと思える結婚式のおかげ
山形では結婚式で出席者に「芋煮」や「鮭のうま煮」をふるまったり、晴れ着を着て町内を練り歩く花嫁行列も行われました。
出席者全員に家族のように見守られることも、夫婦の絆を強くしています。”
円満な家庭生活を送れる、山形の夫婦あるある
このように山形の夫婦数が多いのは、結婚式で絆を深めるとともに、結婚後の生活も安定するためです。
山形の男性は堅実でお金を無駄遣いせず、外食よりも家庭での食事が多い傾向があります。
海の幸とおいしいお酒に恵まれた地域ですから、夜は奥様の手料理を食べながら晩酌してもらい、静かに会話を楽しむことが一般的です。
コミュニケーションを欠かさないことこそ、夫婦円満の秘訣です。
働き方も堅実
山形では目新しい事業に飛びついたりせず、昔ながらの堅実な働き方をする人が多くなっています。
夫婦で製造業や建設業、農業に真面目にコツコツと取り組むことで収入を安定させることができ、家庭の安定、ひいては夫婦数の増加に貢献しています。