日本の牛乳の消費量は、2013年の農林水産省のデータでは年間350万7千リットルになります。
牛乳は、食生活の洋風化に伴い直接飲むだけでなく、飲料への添加や、食事の材料として広く利用されるようになりました。
また、乳製品の生産に利用される牛乳も多く、2013年には、生産量の46.4%にあたる347.6tがチーズやクリームといった乳製品へと加工されています。
国内の都道府県別の牛乳の消費量に目をむけると、総務省の2009年の家計調査では埼玉県がNo.1となっており、僅差で奈良県が続きます。
埼玉県は洋食文化が盛ん?
前述の調査では、埼玉県の一世帯当たりの年間の牛乳消費量は、105.87リットルでした。
牛乳消費量の多さは、洋食化が進んでいることと関連があることが考えられます。
同じ統計で埼玉県は、チーズの消費量(3,317g/年・世帯)やパスタの消費量(4,262g/年・世帯)でもトップに立っています。
このことからも、朝の飲み物、昼のクリームパスタ、夜のシチューなど様々な形で牛乳が利用されていることが伺えます。
さらに、2014年のカレーやシチューのルーの出荷額ランキングでは、埼玉県は2位となっており、1位が牛乳の消費量で2位だった奈良県であることからも、家庭料理の洋食化の傾向が分かります。
牛乳とともに朝を支えるバイプレーヤー
埼玉県は、牛乳消費量が1位であるにも関わらず、牛乳生産量は北海道に大きく引き離され20位です。
一方で、朝食のパンの友として牛乳と並ぶバイプレーヤーであるジャムの消費量は全国2位(1795g/年・世帯)となっており、生産量よりも食生活との相関が高いことが分かります。
牛乳とジャムの両方の消費量を同時に押し上げる埼玉らしいものとして、ミルクジャムが上げられます。
加藤牧場のジャムが絶品
日高市にある加藤牧場では、牧場の牛から取れた新鮮なミルクとてんさい糖を6時間かけて煮詰めたジャムを販売しています。
まろやかで濃厚な味は、パンに塗るだけでなく、コーヒーやフルーツにかけても美味しいと好評です。
イチゴの消費量No.1ならではのこだわりのジャム
前述の統計で、埼玉県はイチゴの消費量も年間一世帯あたり4,401gとトップです。
イチゴジャムと言えば、ジャムの代名詞でもあり、埼玉の特色もあまり無いように思うかもしれませんが、埼玉ならではのこだわりのイチゴジャムがあります。
“特別”なイチゴジャムに注目!
加須市にある、イチゴ狩りもできる観光農園のストロベリーフィールズナカヤマでは、銘柄別のイチゴジャムを販売しています。
ロイヤルクイーン、べにほっぺなど4銘柄のジャムが発売されており、ジャムには、レモン汁とてんさい糖しか入れていません。
酸味やコクと全体のバランスが高いロイヤルクイーンや、酸味と甘みのバランスが絶妙なべにほっぺと、それぞれのジャムの個性が光ります。