震災時、電気もガスも使えない。
そんな状況でもお米が食べたいという要望は多く、いま非常食として注文が殺到している商品があります。それが、アルファ化米です。
熊本地震発生後、アルファ化米を使った非常食の国内大手「アルファー食品」(島根県出雲市大社町、森山信雄社長)に、全国から非常食の注文や問い合わせが相次いでいる。
そんな中、秋田県は備蓄していたアルファ化米を熊本へ届けることを発表しました。
電気ガス不要のアルファ化米 1650食分を秋田から熊本へ
動画のように、アルファ化米は水やお湯を加えると、簡単に調理できて食べられる非常食です。
電気やガスが使えない場所でも、水のみで調理可能なのが大きな特徴と言えます。また、商品によっては、スープが付属しているものも存在し、その場合は水も不要です。
秋田県はまた、水やお湯を加えると食べられる食物アレルギー対応のアルファ化米のかゆ1650食分を熊本県庁に送った。厚生労働省からの要請で、県の備蓄物資から提供した。
□出典:河北新報オンラインニュース
被災地の方へ物資を送る際、このようなアルファ化米も選択肢の1つになりますね。
食物アレルギー対応のアルファ化米
今回、秋田県から熊本県へ送られることとなるアルファ化米は、食物アレルギー対応食品です。
アレルゲン表示には、2段階あります。
□表示義務のある特定原材料7品目
卵・乳・小麦・そば・落花生・えび・かに
□表示が推奨される27品目
あわび・いか・いくら・オレンジ・キウイフルーツ・牛肉・くるみ・さけ・大豆・鶏肉・バナナ・豚肉・まつたけ・もも・やまいも・りんご・ゼラチン・カシューナッツ・ごま
見落とされがちな食物アレルギー
食物アレルギーを持つ人にとって、これは重要な問題です。
避難所で提供された食事の中に、少量でも入っていればショック症状を引き起こすリスクがある人もいます。震災という異常事態においても、その事実は変わらないのです。
しかし一方で、食料が不足し大変な状況の被災地において、自分から「アレルギーで食べられない」と言うのは、なかなかできないと思います。
これから、支援物資に対して被災地から様々な要望が出てくると思います。その時は、物資を送る側が、食物アレルギーについて頭に置いておくことも大切だと感じました。