地震などで被災した際に、非常に重要な制度があることをご存知でしょうか。
「罹災証明書」というものです。
既に片付け等を始めた方もいらっしゃると思いますが、作業の合間に被災状況を記録することを忘れないように行ってください。
罹災証明書とは?
罹災証明書は、各種被災者支援策の適用の判断材料として幅広く活用されている証書です。
地震などの地域に関わる災害が発生した際に、市町村長名で発行されます。
– 被災者生活再建支援金、義援金等の給付
– (独)住宅金融支援機構融資、災害援護資金等の融資
– 税、保険料、公共料金等の減免・猶予
– 災害救助法に基づく応急仮設住宅、住宅の応急修理などに関わる現物支給
などの支援が行われるようになるものです。
写真が効果を発揮します
罹災証明は、被災者からの申請の後、被害状況の調査が行われ、被害の程度によって「全壊」、「大規模半壊」、「半壊」、「一部損壊」と評価されます。
その評価に基づき、罹災証明書が交付され、支援措置への活用が行われます。
今回のような大規模災害の場合、申請後の調査員の到着がずいぶんと遅くなる可能性があります。
つまり被災したにも関わらず、片付けが完了した時点で調査が入り、想定よりも軽度の判定になるという恐れがあるのです。
地震保険に加入されている方も同様で、被災した直後の災害状況を記録しておくことで、正しい判定を行うことができるようになるのです。
忘れがちな「外構」もチェック
忘れがちなのが、自宅前の堀などの外構部分です。
こちらも被害状況の記録のために、写真をとっておくことが推奨されます。
被害状況の記録をとっていたかいなかったかで、百万単位で金額が異なるという声もあります。
周囲の方々などにも、片付け前に写真を撮ろうということを呼びかけ、記録をしていくことが重要です。
また片付けの際には、十分にお気をつけられ、怪我などされませんようにしてください。
参照: 罹災証明書について