年間数千人のライダーが集まる「聖地」が鳥取県にあることをご存知ですか。
国の登録有形文化財にも指定されている「隼駅」です。
20世紀最速の大型バイク「隼」と同じ名前であることから、同バイクのライダーたちに「聖地 隼」と呼ばれ、愛されています。
毎年夏に開催される「隼駅祭り」には、1日に1200台ものライダーが集まり、田舎町とは思えない盛り上がりを見せるといいます。
全国のバイク乗りがワクワクする場所を作る!
今、この地でバイク専用ガレージを完備した宿を作るという計画が進んでいます。
仕掛人は、隼地域でまちづくりを行っている古田琢也さん。
人口約800人で、年々過疎高齢化が進む町をなんとなしたいと今回のプロジェクトは生まれました。
もっともっとライダーの方々に楽しんでいただき、この町を好きになっていただけるようなおもてなしはできないのだろうか?私たちはそう考え、この隼地域にライダーの方々が集い楽しめるような、宿を作ることに決めました
と古田さん言います。
「全国のバイク乗りが集まる場所を作ること」が今回のプロジェクトです。
隼地域とはどんな場所?
image by home8823.com/hayabusa
「隼」の名前の由来は、この地に祀られている隼神社から取られているそうです。
平安貴族が水鳥を追いかけて捕える隼の俊敏さを楽しみ、それを祀ったことが起源だと言われていることを考えると、古くから自然環境が豊かな地域であったことがわかります。
現在、ほとんどの住民が農業に関わり生計を立てているといいます。
また若桜鉄道は、日本屈指のローカル線として鉄道ファンを集めていると言います。
その他の地域の例にもれず、隼地域も年々進む過疎高齢化が喫緊の課題となっています。
全国のライダーを集める「隼駅」という強力な魅力があるにも関わらず、その力を十分に活かし、まちづくりに活用できていないというのが現状です。
「来て良かった、またくるね!」と言ってもらえる町に
このプロジェクトを始めた古谷さんたちは、既に飲食店&コミュニティスペース「HOME8823」という施設をオープンさせています。
今回の試みは、「HOME8823」を運営して見えてきた課題と可能性に向き合いたいと思い、スタートをしたそうです。
人口減少、少子高齢化など、日本が抱える課題が集まっている場所とも言える鳥取県。
その中でもさらに田舎町で、全国から人を集め、「来て良かった、またくるね!」と言われるまちづくりをしていくことが、古田さんたちの願いです。
今回のプロジェクトの資金は、クラウドファンディングで募集中。
5000円の支援から受け付けており、オリジナルTシャツや、宿泊券がもらえます。
鳥取県の田舎町の挑戦から、目が離せません。