鹿児島県三島村を知っていますか?
その名の通り、3つの島からなる村で、人口は380人ほど。
自然豊かな島の生活を次世代に残そうという取り組みが始まっています。
アクが出ないから刺し身で食べられる「キセキのタケノコ」
三島村を構成する島のひとつに、「竹島」があります。
その名の通り、島全体が「リュウキュウチク」に覆われている有人島です。
いま、この島の特産品である「大名筍」をブランド化し販売しようという取り組みが始まっています。
この筍の特徴は、「アクがない」こと。
アクがないことで、下処理をせずに食べることができるということがポイントで、島では収穫し、ポキっと折って生のまま食べることができるのだといいます。
この「島の味覚」を産業化しようというのが、今回の取り組みです。
産業の衰退を打開し、次世代に島の生活を残す
この取り組みを始めたのは、1歳の息子と共に家族でUターンし竹島に戻った山崎晋作さんです。
現在島の主産業である畜産や、一次産業が衰退し、このままでは「息子の世代まで島での生活が残せない」と思い、新しい産業を作る試みを始めました。
今回の「キセキのタケノコ」は、従来は加工品にされて流通していたタケノコを、「生食」用に提供するという部分がポイントです。
青果として販売することで単価が上がり、島に島外からの外貨をもたらすことができるというわけです。
その上で、島内で筍産業に従事する人を増やし、雇用を生むことを計画されています。
知られざる離島の食文化がプレミアムな体験に
今回「キセキのタケノコ」は、先行販売と題してクラウドファンディングが行われています。
一人でも多くの方に三島村を知っていただく機会として、そして三島村産の大名筍「キセキのタケノコ」のキセキの美味しさを味わっていただける機会にできればと思います
出典: faavo.jp
クラウドファンディングを実施することで、より多くの人の目に留まり、三島村について知りたい・行ってみたいという声を増やしたいという山崎さん。
島では常識の「筍を生で食べる」という食文化は、外から見るととても豊かなように思えます。
何が豊かということなのかを考える上でも、島の文化に触れる機会として、今回の機会を利用してみるのはいかがでしょうか。
3キロ入りを5000円から購入することができます。
2016年は、「離島ブーム」が来ると言われていますが、鹿児島県三島村からも目が離せません。