記録的な寒波により、西日本を中心に大雪が予想される日本列島。
除雪設備や雪への対応が不足しがちな地域で大規模な雪が降った場合、そこで暮らす人々の日常生活を脅かしかねないでしょう。しっかりと準備してください。
しかし、秋田県では雪が降るのが当たり前。子どもたちも、日常の一部として楽しんでいます。
秋田の冬の通学路は、雪合戦と走ってツルツル遊び
秋田の中にも、少し都市化された場所と日本の原風景を思い起こさせるような場所が存在します。
私の故郷は、後者。半径数キロにわたり、ほぼ田んぼしかないような場所です。
小学校までの道のりは、約1キロ。それを毎日、雨の日も雪の日も歩いて通っていました。
硬くなった雪、田んぼの上を歩く
そんな田んぼが、冬になると雪で覆われ真っ白になります。
雪が降り始めてから暫くすると、田んぼの上の雪も厚みを増してきます。そして、気温が低下した日の朝は、その積もった雪が硬くなり、子どもぐらいの体重なら普通に歩けるようになります。
そのうちに楽しくなって、だだっ広い田んぼを自由に駆け回ります。油断してると、ズボッと足が雪にハマってしまうので注意が必要ですが。
テンション上がって、雪合戦
子どもなので、どんどんテンションが上がって、誰かが雪を他の誰かに投げ始めます。
そうなると、もう止まりません。雪合戦の開始です。私の故郷の道路は、めったに車が走りませんので、学校までの通学路が楽しい戦場と化します。
子どもたちの多くは、通学時もスキー場へ行くような完全防備ですので思う存分、雪を投げ合います。
凍結道路で、走ってツルツル遊び
また、この時期は道路も凍結してツルツルです。子どもたちは、まるでローラーシューズを履いているかのように走っては滑り、走っては滑りを繰り返します。
やりすぎて、転んでしまう子どもも続出。ランドセルがクッションになりますし、慣れている子どもが大半ですが、こちらも少し注意が必要ですね。
そんな通学風景も変わった
みなさんもご存知の通り、秋田県では急激な人口減少が起きています。それに伴い、15年ほど前から多くの小学校・中学校が統廃合されています。
私の母校だった小学校も中学校も、もう存在しません。学校が家から遠くなると、スクールバスでの登校が当たり前になり、今回ご紹介したような通学風景を見る機会も減りました。
私は実体験から、「子どもの数は、地域の活力に大きな影響を与える。」と考えています。
秋田をもっともっと元気にするためには、子どもを育てたいと思える地域をつくっていく必要があります。みんなで、個々ができることを考え、1つずつ積み重ねていきましょう。