宮城県涌谷町で開催されている「涌谷まち・ひとデザインラボ」。
2015年の年末に開催された1回目に続き、1月16日に第2回目が開催されました。
今回は「涌谷わげもん会議」と題して、涌谷の魅力を実際に発信していくわげもん(若者)が集まり、わげもん目線で涌谷の魅力を深掘りしていく会議が行われました。
朝から雪模様にも関わらず、40名を超える方々が集まりました。
全ては顧客のニーズから
第1部は、前回に引き続き、全国のまちづくりをプロデュースするNPO法人まちづくりGIFTの斎藤潤一氏が講演。
前回は、「発見・磨く・発信する」という大原則に関する話がメインでしたが、今回はより実践に近い内容も増え、プロジェクトを進めるための極意が伝えられました。
「自分の言いたいことだけ言ってはだめ。相手が言って欲しいことを言わないと」と、顧客のニーズを分析することがマーケティングで一番大事だと言います。
「この人は何を求めているんだろう」それに答える姿勢がビジネスに繋がっていくとします。
Whyから始めよう
多くの人は、「what」=何をしているかから説明を始めがち。
しかし本当に人の心を動かすのは、「why」=「なぜ」から始まるものだと言います。
実際に、プレゼンテーションの権威のTEDでの動画も参照しながら、「伝わるプレゼンテーション」に必要なのは、「なぜ」→「そのように」→「なにを」の順番だと紹介。
その効果のほどを、会場と一緒に確認しました。
そして最も大事なことは、「やってみること」。
一歩目のチャレンジを踏み出すことが重要だと伝えます。
クラウドファンディングは道具だ!
第2部では、筆者も講師として登壇しました。
内容は「クラウドファンディングで地域ビジネス創出」です。
道具として使いこなそう
クラウドファンディングの良さは、
・資金調達
・仲間集め
・夢の実現
だと紹介しました。
その後、全国のまちづくりに関するクラウドファンディングの事例を分析し、「涌谷町のプロジェクトに活かせるものはないか」という視点で、参加者のみなさんと総ざらいを行いました。
いよいよ本格的にスタート
クラウドファンディングの説明の後は、「涌谷町の魅力を発見する」ワークショップの時間です。
個人ワークで最大72個の涌谷の魅力を書き出した後、4人ずつのチームになりプロジェクトを組み立てました。
個人ワークで黙々と書きだした後の時間だったためか、話しだすとグイグイと進み、短時間だったにも関わらず、全てのプロジェクトのプランが、具体的に決まるという偉業が達成されました。
次が、第3回目の開催となる「涌谷まち・ひとデザインラボ」。
今後はより具体的にプロジェクトに落とし込み、学び・実行する回へと進みます。
「涌谷まち・ひとデザインラボ」から何が生まれるのか、ますます楽しみになる第2回目となりました。