秋田弁は、すごく便利な方言です。
一語で、お互いの意思を確認し、会話ができます。
一言発するだけで、意味もトーンも伝えられる、例えるならLINEのスタンプみたいな存在です。
「け」「く」「ね」の1語で伝わる秋田弁
今回は、「け」「く」「ね」という3語について、まとめてご紹介します。
秋田弁の「け」
け:食べて、痒い、来て
【用法】
「け」は、以下のように使われます。
「まず、これけ」
(とりあえず、これを食べて)
「あやー、け!」
(あーもー、痒い!)
「こっちゃ、け」
(こっちに来て)
秋田弁の「く」
く:食べる
【用法】
「け」と呼応して使用されます。
Aさん:「け」(食べて)
Bさん「く」(食べる)
これで会話が成立します。
単体でも使用できます。
「くが?」
(食べるか?)
秋田弁の「ね」
ね:無い、寝る
〜しない、〜できない(否定・拒否・不可)
〜しないといけない(必要・義務)
【用法】
「ね」に関しては、少し難易度が高いです。
「ね!」(無い)
「ねれ!」(寝ろ)
「いがね」(行かない)
「いがねね」(行かないといけない)
以前TVでも放送されていましたが、これが更に複雑になると、以下のようになります。
「ねねばねーのにねれね」
(寝ないといけないのに、寝れない)
秋田県人でない方が、ネイティブスピードで聞いても、何を言っているか全く理解できないかもしれませんが、秋田に遊びに来た際は、秋田弁も聞いていってください。