日本国内において、農業は大きな課題を抱えています。
それは、農家さんの高齢化・減少です。なぜ、それが起こるのか? 様々な要因が存在しますが、以下の2つが常に問題となっています。
□所得が低い
□経験が無いと難しい
稼げないと思うから、若者が継承しない。そして、未経験者が簡単にできないから、新しく始めようとする人が参入しきれない。
全国的に、この課題をIT技術の活用によって解決しようとする動きが加速しています。わが故郷、秋田県も動き出しています。
秋田でトマトの二期作
秋田県では、トマトの二期作(年2回の収穫)を実現するため、ITを活用した実証実験が始まっています。「秋田アグリクラウド」と称し、秋田でもIT農業プロジェクトが進行中です。
アグリクラウドは、就農者の減少や高齢化などの課題に対して、ITの活用によって省力化、技術共有、新規就農者支援などを目指している。まず第一段階として、データを収集するために、パイプハウス向けのデータセンシングシステムを構築。環境監視センサーを設置し、クラウド上にデータ基盤を作ってデータを蓄積する。第二段階として、蓄積した大量のデータをビッグデータ分析し、作物単位で気温や湿度、日照時間などのベストミックスを探り出し、それを基に「デジタル栽培レシピ集」を作成する。
□出典:ITpro
これは、「デジタル栽培レシピ集」を構築することにより、農業の課題を解決しようという取り組みです。
収量アップで農業所得アップ
1年間にたくさん作ることができれば、その分だけ売上がアップするというシンプルな話です。
秋田県のような雪国で、二期作が可能になれば、1年間の収量は確実に増えます。
そして、市場のニーズに応える形で集荷が可能になれば、高い価格での取引にも繋がるでしょう。
経験が無くても始めやすい農業
「秋田アグリクラウド」が目指すことをもう1つ挙げると、農業に新しく取り組む人の障壁を下げるということです。
「経験が無くても、この『レシピ』の通りに環境を管理して栽培すれば、ある程度は収穫できるようになる。」というものを構築し、その精度を上げていく取り組みです。
これまでの農業を否定するのではなく、これまでの農業を体系化し、より高い効率性を実現するシステム構築であると、私は認識しています。
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