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縁結びの神様が鎮座する神社や、数々の神話が残る群馬の名峰・赤城山。
登りやすく、初心者でも楽しめる名峰ばかりを選定した日本百名山にも名を連ねるほか、層雲峡や耶馬渓、田沢湖や洞爺湖も名を連ねる日本百景にも選ばれています。
ここではこの赤城山について紹介します。
赤城山という名前の山はない?
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「赤城山」という名前は8つの山頂の総称なので、「赤城山山頂」という場所は実はありません。
最高峰は黒檜山(くろびさん)で標高1828m。そのほかに標高1685mの駒ヶ岳や標高1674mの地蔵岳などが代表的な山頂です。
この地には様々な神話が残っており、例えば日光市・男体山北西麓の戦場ヶ原には男体山の神と赤城山の神が大蛇とムカデになって戦った伝説が残っています。
あるいは赤城山の北に位置する老神温泉の地名も、男体山の神との戦いに敗れた赤城山の神が傷を癒しに来たことに由来するといった伝説もあります。
また大沼のほとりに建っている赤城神社は赤城山をご神体とする山岳信仰の神社ですが、非業の死を遂げた「赤城姫」と呼ばれる美女も祀られており、そのために現在は女性の願いを叶えてくれる縁結びの神社としても知られています。
赤城山の魅力は「多様性」!
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赤城山は「赤城山ポータルサイト」がガイドしているコースだけで16もの登山ルートがあります。
また赤城神社がある大沼のほとりを散歩するだけでも十分自然が満喫できます。
そのほかに「赤城大沼ワカサギボート釣り」や「あかぎ大沼・白樺マラソン」「上毛三山(赤城・榛名・妙義)スタンプラリー」「まえばし赤城山ヒルクライム大会」といったイベントが多いのも魅力の一つ。
桜やツツジ、秋の紅葉など草花を愛でることもできますし、キャンプや自然体験ができる施設も整っています。
一か所で様々な楽しみ方ができる「多様性」が赤城山の大きな魅力です。
赤城山に行くなら道中も楽しもう!
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赤城山は練馬ICから2時間強、岩舟JCTからでも1時間半程度かかる、都市圏からはやや離れた場所にある山です。
公共交通機関なら東京駅から電車とバスを使って2時間程度、浅草からなら3時間以上かかる旅程です。
これを単なる「移動時間」にしてしまってはもったいない。
例えば赤城山山頂エリアに車で向かうなら、道幅の広い4号線を使うのではなく、東側に並行して走る16号線を使えば、フラワーパークやクローネンベルク、千本桜などの観光スポットを巡ることもできます。
そのほかのルートでも「移動も観光」と考えて楽しむと、長い旅路も短く感じるほど濃い時間になるはずです。
日本人が愛してきた山・赤城山
日本百名山、日本百景、あるいは大日本帝国海軍の航空母艦「赤城」に、東武鉄道が運行していた急行列車「あかぎ」、明治・大正・昭和初期の国定忠治の講談や新国劇。とかくこの赤城山は日本人に愛されてきました。
その理由は赤城山の地を踏めばきっとわかるはず。
今年の秋は赤城山に登りませんか?