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古くから山岳信仰の聖地としてあがめられてきた富士山。
その山麓に位置する忍野八海は、富士山の伏流水に水源を持つ湧水池です。
ここではこの忍野八海と、この湧水池のある忍野村の魅力をたっぷりと紹介していきます。
「忍野八海」ってなに?
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国指定天然記念物、名水百選、県選定新富嶽百景、そして「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」として世界文化遺産にも登録されている忍野八海。古くから飲料水・農業用水として活用されてきたこの湧水池ですが、その名の由来は「富士講」からです。
富士講とは江戸時代に成立した民衆信仰で、富士山とその神霊を信仰対象とするもの。
富士講の人たちが、富士へ登る前の禊(みそぎ)の儀式に忍野にある8つの湧水池でお清めを行ったのです。
現在は観光スポットとして有名で、多くの観光客が訪れています。
忍野八海にはそれぞれの池に伝説がある!
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忍野八海の8つの湧水池には、それぞれに神秘的な伝説が残っています。
例えば第4の霊場とされる銚子池にはこんな話が残っています。
昔々あるところに花嫁がいました。
その花嫁がとても大事な結婚式の最中に、大きな音でオナラをしてしまったのだそうです。
あまりにも恥ずかしかった花嫁は隙をみて結婚式から抜け出し、銚子を抱いて身投げしてしまいます。
それ以降、この池の水面には美しい花嫁の姿が浮かび上がることがあるのだとか。
この伝説にちなんで銚子池は今では縁結びスポットとなっています。
他にもそれぞれ伝説があるので、忍野八海に行く際には事前に調べていくのも面白そうです。
忍野八海へのアクセス方法
忍野八海に行くには、可能であればマイカーやレンタカーでの移動がおすすめです。
というのも例えば新宿から電車で行くとすると、JRに乗って大月駅まで移動し、そこから富士山駅まで富士急行で移動、さらにそこから忍野村までバスで移動する必要があるのです。
所要時間は3時間弱。対して車であれば東名や中央自動車道で御殿場IC・河口湖ICで降り、国道138号線で忍野村へ向かえば2時間ほどで到着します。
所要時間が短いのも車のメリットですが、帰りの交通機関の乗り継ぎなどを考えると、圧倒的に車の方が便利と言えます。
ちなみに、新宿発の高速バスなら1本で忍野村まで到着します。
まとめ
いかがでしょうか。
「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の魅力は富士山だけではありません。
忍野八海はその中でもおすすめのスポットの1つです。
山梨県に行った際にはぜひ忍野八海を訪れてみてくださいね。