起業チャレンジする人を増やすために起業フォーラムを開催!
「チャレンジする人の割合をはかる指標」を決めることは難しいですが、例えば開業率を指標としてみると、秋田県は全国41位。
全国平均4.6%に対し、3.5%という低い状況となっています。
数字だけでなく、企業経営者からは「チャレンジを応援するという文化が少ない」という声も聞こえてきます。
このような状況を改善しようと、「東北に1万人の雇用創出」を使命として掲げるTOHOKU 2020 PROJECTが主催で、あきた起業フォーラムが開催されました。
地域で起業チャンレンジするゲストが登場
秋田県出身の起業家として、Share Village Projectや、トラ男の仕掛人として知られるkedama inc.代表取締役 武田昌大さん、あきた舞妓事業で、秋田県の観光振興を事業にする株式会社せん 代表取締役社長 水野千夏さん。
県外からのゲストとして、宮崎県から地域ブランドのプロデュースを行うNPO法人まちづくりGIFTの齋藤潤一さん。
北都銀行、公益財団法人あきた企業活性化センター、一般社団法人MAKOTOなど、「秋田でチャレンジする人を増やす」サポートをする方々が集いました。
イベントでは、秋田の地域経済の活性化と将来的な雇用創出を目的に、プレゼンテーションとディスカッションが行われました。
チャレンジするための最初の一歩の踏み出し方をお届けします。
地域で起業するために必要なたった1つのこと
「地域は稼げると思いますか」
その一言から、齋藤潤一さんの講演は始まります。題して「地方から、世界へ挑戦」。
宮崎県の特産品である飫肥杉製品を世界展開した事例をもとに、地域でチャレンジする面白さ、魅力が語られます。
「地域は稼げます」
と断言する、斎藤さん。
誰もやっていないからこそ、挑戦のしがいがある。
課題先進県と言われる秋田にあってもチャンスなのでしょうか。
地域で起業して成功するための条件は、「地域資源を活かすこと」。これだけです。
地域に根付いた伝統、文化、風習を残すことが、その町の財産になるんです。
斎藤さん自身は、「飫肥杉」という宮崎県の特産品が気になり、山の姿や、杉製品の美しさに惹かれ、「その風景を守りたい」という思いから、挑戦の一歩は始まったそうです。
たったひとりで、情報発信することからのスタートでした。
では、今から挑戦しようという人が何から始めたら良いのでしょうか。
例えば、「秋田美人」。みんな秋田美人って知ってますよね?これをビジネスにしようとしているのが水野さんですよね。
これは大きなヒントかもしれません。
例えば、秋田県は重要無形民俗文化財の登録数が全国1位だそうです。
これを使って何ができるでしょうか。
足元にこそ、チャンスが広がっているのかもしれません。
経済をまわすエンジンになることを決める
お金の話をするのは、なんとなくはばかられる。そう思っていませんか。
お金の話をすると地域が後ろ指を指すかもしれません。でもそれは仕方ないんです。
稼いで、投資をしたり、地域のものを買ったりする。稼いで、お金を地域にまわしていくことが大事です。
飫肥杉プロジェクトも最初はたったひとりからのスタートにも関わらず、情報発信をし続けていたら、仲間ができて、ブームになって、地域が動いた。
クラウドファンディングで325万円の資金を獲得し、世界展開を実現したことが、地域のパワーを物語っています。
現在、飫肥杉製品は、従来の4倍の売上を誇るそうです。
地域の魅力を「発見」し、「磨き」、「発信」する。今、地域で稼ぐために必要なのは、この3つです。
地域に住んでいるという利点を活かして、仕掛けましょう!
実は起業を応援する体制は整っている
「チャレンジしたい」という人にとって、すぐに相談したり、取り組んだりできる試みもスタート。
北都銀行と一般社団法人MAKOTOが連携した起業支援や、あきた企業活性化センターのビジネスプランコンテストなど、充実しています。
秋田の未来をつくるアクションが始まっています。
さぁ、最初の一歩を踏みだそう!
チャレンジしている人の共通点は、「覚悟と信念があり、やる理由をもっていること」と語るTOHOKU 2020 PROJECT代表の高橋さん。
自分に何ができるか、何をしようか。
まずは、秋田でチャレンジしている人同士でつながっていくのもひとつの手。
TOHOKU 2020 PROJECTは、今後もいろいろな取組を実施予定だそうです。
秋田がますますおもしろくなる未来が、もうすぐそこに来ています。
取材したイベント
秋田で働く・稼ぐ・暮らす「あきた起業フォーラム」
秋田の未来をみんなの力で考えるイベント。
県内の活性化を目指し、地域のためにチャレンジする人を増やし、応援する土壌づくりを目的に開催された。
お問い合わせ先
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