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Next Commons Lab・林篤志さんが語る社会起業。地方で起業する3つのポイント-第4回茨城県北ローカルベンチャースクール

これまで複数回にわたり紹介してきた、茨城県北ローカルベンチャースクール。第4回目は、プレゼンテーション本番前の最後の講座です。ビジネス創出のポイントを理解する段階から、ビジネスプランを練りあげる段階に移行し、第1回目の時と比べ、受講生の目つきも変わってきているような印象を受けます。

第4回目の講座で講師を務めるのは「Next Commons Lab」ファウンダーの林篤志さん。「Next Commons Lab」は、地域おこし協力隊の制度を活用した、地域起業家を支援するプロジェクトで、現在全国に9つの拠点があります。今回のテーマは「事業を行う上で大事な視点と考え方」です。林さんはどのような考えを持って、事業を行なっているのでしょうか。

既存の枠組みから離れて、物事を見る

物事への視点を少し変えるだけで、世の中の見方も変わっていくものです。あなたがもし事業を立ち上げることになったとして、実現可能性を考えるときにはどんな枠組みの中で考えていくでしょうか。資金面でしょうか?それとも、ターゲットとなる人が住む場所でしょうか?

しかし、林さんは全く異なるベクトルから物事を見ているようです。

多くの方が「誰かがつくったレイヤー」で勝負しようとします。ですが、現代の枠組みに合わせて勝負しようしても難しいです。

林さんが掲げる「ポスト資本主義社会」は、個別の社会課題ではなく、社会構造そのものを変えてしまおうという、新たな視点と着想でつくりだしたもの。面白い発想を生みだすには、一度視点をずらして「抽象化」することが重要になります。

抽象化は、つまるところ「そもそも」を考えることです。「そもそも、なぜこの課題が生じているのか」という小さなスケールから、「そもそも、国家とはなんなのか」という大きなスケールを捉えることで、違う観点から物事を考えられるようになります。

時代が進むにつれ、物事の持つ「本来のあり方」が失われていっています。その「本来のあり方」を探るとともに、定義を厳密に調べることも意識してください。

林さんは、先人がつくりあげてきた基盤を大事にしながらも、それを応用する力の必要性を語ります。

ここで、林さんの例を1つ挙げてみましょう。林さんは、2009年に「自由大学」を設立しました。自由大学は「大きく学び、自由に生きる」をテーマとした、学びの場です。

現在の大学は「受け身で学ぶ場」の性格が強まっていますが、自由大学は「主体性をもって学ぶ場」として機能しています。林さんは、大学の起源が「自らが学ぶことを決める場」であったことにヒントを得て、自由大学の設立に至ったそうです。

「歴史は繰り返される」とはよく聞く言葉です。「そもそも」を考える時、同時に歴史も振り返ることで、同様の失敗を繰り返さずに済みます。

価値観に人が集まる。強烈なビジョンを提示し、共感を呼べ

世の中に、新しいものはほとんどありません。同じことを思っている人は100万人といるけれど、やる人が少ないだけなんです。だったら、やっちゃったもん勝ちですよね。

論理よりも感覚でフィールドワークをして回り、まずは自分がやりたいことを実現できる地域を見つけ出すことがスタートだと林さんは言います。

今は「価値観」に人が集まる時代です。分かりやすく強烈なビジョンを掲げることで共感が集まり、周りの人が付いてきてくれます。

たとえ現実味がなくても、とりあえず公言してやってみる。第1回の講座で齋藤潤一さんが話していた「ワクワクを大事にして行動すること」とも重なる部分があるかもしれません。考えすぎず、とりあえず動き出すことで方向性が徐々に見えてきます。

まずは「コアメンバー」を仲間に迎えよう

事業を進める際、関わってくれる人が多ければ多いほど良いのかというと、必ずしもそういうわけではないようです。大きなビジョンを掲げていると、表面上だけ賛同してくる人も集まってきてしまいます。

立ち上げ時期には、本当に共感してくれる「コアメンバー」が必要です。ただ賛同するだけでなく、事業の基盤づくりを一緒に進めてくれる人がいないと、事業が先に進みません。

インフラやサービスの完成度によって、欲しい人員は異なります。私は、今のタイミングにどんな人が必要なのかを見極め、参加してもらうようにしています。

順調に進んでだんだんと人を巻き込んでいくと、想像していなかったことが多く生じるそうです。その時の心構えとして、林さんは

物事はデザインし切らないことも大事です。事業が進むと、予想だにしなかったことが起こります。その時々に合わせ、柔軟に対応する必要があります。

と語ります。事業計画はつい細部にまで思考を凝らしがちですが、最初から全てを決めてしまうと他の人が入り込む余地が無くなってしまいます。あえて余白を残すことで生まれる、相乗効果や創造性をキャッチできるような心構えがポイントです。

自発的な行動を生む学びの場で、意欲的な事業が生まれる

これまで4回の講座を通して学び、考えてきた受講生たち。次回の講座では、いよいよ本番のプレゼンテーションです。受講生で構成されるSNSのグループには「これからカフェで作業しますが、どなたかご一緒しませんか?」「こんな事業をやろうと思っているので意見をください」など、積極的な投稿が飛び交っているそうです。自発的な行動を生まれる場こそ、まさに本来の学びの場と言えるのではないでしょうか。
茨城県北ローカルベンチャースクールから、どのような事業が生まれるのか。1ヶ月後に控えたプレゼンテーションが今から楽しみでなりません。

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