• HOME
  • MACHI LOG
  • 茨城県
  • 魅力度ランキング最下位の茨城県。実は野菜の生産量が全国2位って知ってた?

魅力度ランキング最下位の茨城県。実は野菜の生産量が全国2位って知ってた?

「茨城県は、都道府県魅力度ランキング最下位」。

茨城県にとって衝撃のニュースが発表されています。不名誉なことに、5年連続の記録更新です。

茨城県民からも、「ここには何もない」という声が聞こえてくるほどに、”自己評価”も低い結果となっています。

しかし実は茨城県は日本有数の農業県で、東京の食文化を支えているという事実もあります。

知られざる茨城の魅力を探っていきます。

魅力度ランキング最下位

茨城県が最下位となったのは、民間調査会社のブランド総合研究所が実施する「地域ブランド調査2017」です。2006年から毎年実施されており、合計1000の市区町村と47都道府県を対象に行われています。

20代〜70代の消費者約3万人にアンケートを取り、各地域へのイメージを評価。結果を数値化し、ランキング付を行なっています。

最下位の原因は?

茨城県は、5年連続で都道府県ランキング最下位となっており、イメージの改善と認知度の向上が課題となっています。

最下位の要因としては、訪れてみたい観光地が少ないことや、買ってみたいお土産がないことなど、観光客が訪れてみたい要素が少ないことが影響していると考えられています。

納豆以外にも日本一がたくさん!

茨城県のイメージのひとつに「納豆」を挙げる方も多いでしょう。他には、水戸黄門や偕楽園をあげる方が多いようです(参考:茨城県といえば浮かぶものランキング)。

それでは、茨城県の農業のイメージはいかがでしょうか。実は、茨城県は農業大国。農業出荷額でみてみると、北海道に次ぐ2位となっています。

メロン、レンコン、栗などはをはじめ、生産量で日本一となっているものも多くあります。県土の約30%が耕地面積となっており、この割合は、全国1位となっています。

東京の台所を支える茨城県

この豊富な野菜は、どこにいくのでしょうか。これらは、東京の食を支えています。2004年から2010年までの7年間は、東京都中央卸売市場の青果物取扱金額シェアが全国1位となっており、シェア1割を超えることもあるのだとか。

つまり茨城は、東京の台所を支えている存在といえるでしょう。この実績にもかかわらず、「野菜やフルーツといえば茨城県」というイメージが醸成できなかったことは、とても惜しかったといえます。

実際に茨城の野菜は評価も高く、多くの野菜が均質な品質で、数多く揃うということで、飲食店等からの信頼も厚いのだそうです。

日本有数の農業県が直面する危機

東京の食を支える存在とも言える茨城県の農業ですが、課題に直面しています。全国的な課題となっている、後継者不足・担い手不足です。

茨城の場合は、東京という巨大市場に、どこよりも鮮度を高く供給できるという利点があるため、流通や販路は整っているはずなのですが、人が欠けているのだといいます。

PR不足が課題

この課題の遠因になっているのが、農業のPR不足。東京に向けても、茨城県内に向けても発信が足りていないため、東京の人々は茨城の農業のイメージがなく、茨城県内でも、野菜や果物を消費しているわけではないため(多くが東京に出荷されるため)、農業が県を支える産業となっていることを認識し辛いのです。

茨城野菜のブランド化などの取り組みも


この課題に対し、ビジネスで解決しようという取り組みも始まっています。例えば、茨城県の野菜を、茨城県内でPRしようという活動として、移動販売車で野菜ジュースの販売に取り組むというものがあげられます。

地域おこし協力隊が挑戦

企画しているのは、茨城県大洗町の地域おこし協力隊の岩本宗一郎さん。

大規模農家は収量の多さを活かした取り引きができるのですが、小規模農家はなかなかまとまった取り引きができず、安定した収入を確保できないことに課題を見出し、移動販売車による販売を通して、農家の所得向上に取り組むとしています。

農協などに納品できない、いわゆるB級品、C級品といった規格外品の野菜を使ったジュースを提供することで、規格外品に商品価値をつけ、買っていくことを想定しているといいます。

茨城県内で運行することで、「茨城野菜」というブランド構築につなげたいと意気込みます。

魅力を知ることが活用への一歩となる

魅力度ランキング最下位の茨城県は、実は東京の食を支える重要な農業大国であることが明らかになったように、魅力を知らないということは、何も見えていないことと一緒だと言えるでしょう。

逆に言えば、強みや魅力を発信し、イメージと実力が一致した時に、その地域のブランドとして確率することにつながります。

茨城県の場合は、外からのイメージだけでなく、内側のイメージでも、自己評価が低いことから、実際に住んでいる人々のイメージを向上させることで、地域に誇りを取り戻すことにつながり、それが後継者の獲得などにつながっていくといえるでしょう。

何かひとつの取り組みだけでなく、様々な取り組みが生まれる中で、確実にイメージは変化し、向上していくはずです。まずは、実態に目を向けて、詳しく知ることから始めるのが良いのではないでしょうか。

参考文献:
地域ブランド調査2017 都道府県ランキング
「農業産出額」と「茨城の日本一!~農業編~」(茨城県)
岡島慎二、松立学『日本の特別地域 特別編集 これでいいのか 茨城県(電子版)』

PR for こゆ財団
移住×新規事業メンバー募集!
2017年の『月刊ソトコト10月号」の表紙・特集にも掲載された宮崎県の地域商社で、アグリテック・農業を軸とした「10の新規事業」の統括ディレクター/コアメンバーを東京から募集中!

関連記事一覧