イノベーションの肝はまだ誰もやったことの無いことを実現すること。それが本当に社会に根付いてインパクトを与えるためには、その本質を多くの人に理解してもらう必要があります。誰もやったことの無いことを理解してもらうことは難しいけれどもSVHKでは深く掘り下げて考えることで、その困難を乗り越えています。
「イノベーション」でなければ社会は変わらない
「今までの真似であったり、ほとんど同じことをやっていては社会は変わりません。違うことをやろう。新しいことをやろう。それが私たちのTOP OF MINDなのです。」とFrancis Ngai氏。
イノベーションのカルチャーを作っていくことが大切で、
当たり前のようにイノベーションをやっていこう、
当たり前のように社会に貢献しよう、
このような社会をゼロベースから築いていくことが重要になってきます。
だからこそ、彼らが主催するASIA Social Innovation Awardというは、多くの人々が社会について考える土台を築く、イノベーションのカルチャーを築く、非常に重要な場 ともいえるのです。
今までと違うことをやるためには、むやみに考えを拡散したりして、いろんなことを横展開に考え過ぎては為し得ません。ある問題となる点をより深く考えることが大切になってきます。
「Think moreではないです。Think deepです。」とFrancis Ngai氏も言います。
もっと深く深く考えることがイノベーションを生むことにつながるのです。
人々の共感なくしてイノベーションは形にならない
こうして深く深く考えることによって生まれたイノベーションも、多くの人の共感を得て、協力を得なければ、それが社会に受け入れ、インパクトを与えることにはなりません。
イノベーションやソーシャルエンタープライズに対してはまだまだ一般的にはただの
非営利活動と誤解されていることが多く、ブレイクスルーに必要なSocialとBusinessの組み合わせることへの理解や、その活動がどれだけ社会にとって意義があるか、ということに気づいてもらうことは、やはり難しいことであるといいます。
そのためには、PRやプロモーションというのは重要なことであり、SVHKでも苦労を
しているところだといいます。
「人々に知ってもらう、理解してもらうためには、その活動を行うに至った背景にあるストーリーを知ってもらうことが大事です。
そのために必要なのは、いつも活動のコンセプトについて、ブレインストーミングの機会を何度も何度も、たくさんの人と持って、考えて考えて考え尽くし、自分達が何を考えているのか、何をやるべきなのか、という外見・外観といったきれいなところだけでなく、その本質にまで辿りつかせるところまでとことん考え抜くこと」なのだと。
こうして搾りだされたエッセンスだからこそ、人々の心を揺り動かし、点が線、線が面となって、イノベーションが形となっているのではないでしょうか。