日本は少子高齢化による人口減少で、労働人口減少が進み多様な労働での参画を促す必要になっています。日本の経済活性化のためには、地域に経済とお金と雇用を循環し持続可能性や安心感や幸せを創り出すためのビジネスなどが必要になっていきます。
茨城県では茨城県の県北地域で地域資源を活用したビジネスや、地域の課題解決につながるビジネスの創出を支援し、地域活性化を目指すプロジェクトを行っており、近年多くの地域ビジネスが生まれてきています。
2020年2月21日(金)19:00~21:00にSENQ京橋(中央区京橋2丁目2−番1号 京橋エドグラン3階 サウス棟)で「茨城県北ローカルベンチャースクールビジネスプレゼンテーション2019」が開催されました。茨城県北ローカルベンチャースクールは、全5回の講座を茨城県内で開催し、 自分のワクワクを事業にしたビジネスプランを作成するビジネススクールです。
このスクールのビジネスプラン発表会で、最優秀賞と優秀賞、地域活性化賞の 3 つが発表され、受賞した3組のプレゼンターが都内で自分たちのビジネスプランを発表しました。ビジネスプラン発表の前には、TeamWAA!の島田由香さんの「時間と場所にとらわれない自由な働き方を実現する方法」として、特別講演を行いました。
TeamWAA!とは、誰もがいきいきと自分らしく働き、豊かな人生を送れるような「新しい働き方」に共感し、実現していこうとする、企業・団体・個人のネットワーク。(https://team-waa.com/より引用)
「自分は何ができるのか?」小さな1歩が世界を動かす
講演の冒頭に、島田氏から「この会場の中で、日々ワクワクしている人は?」と質問。会場から数名の手が上がり、島田氏はTeamWAA!の活動紹介とともにまず自分がワクワクすることの重要性について話をしました。
「私は皆さんと同じ会社員です。島田だからできているのではなくて、皆さんにもできる。”自分は何ができるか”をしっかりと考え、それを小さくてもいいからやってみることが大事。」
さらに、「活動の中で色々と言われることがあるがそれを気にしないのではなく、それよりもっと気にすることが他にある。」と、普段感じていることに対する自分自身の心の姿勢についても話をしました。
最後に島田氏は、
「脳の働きとして〝選択的注意”というものがある。これをうまく使うことが大事です。これからは、“不安”ばかりに気を取られるのではなく、自分の“希望”に向けて注意を向ける。不安を希望に書き換えて考えると、皆さんの自由な働き方を実現できる。」
と参加者にエールを送りました。
茨城県北ローカルベンチャースクール受賞者のプレゼンテーション
島田氏の講演後、今年度受賞した3組がビジネスプレゼンテーションを行いました。プレゼンターは、緊張している中で自分のワクワクを大事にしている事業を発表しました。会場からは、関心の高さから頷きやメモをとる方が多く見られました。
1組目は、今西まゆさん「ママのためのセルフリトリート」。これは、忙しい日々を生きる働くママに対して、日常とかけ離れた自然体験の中で考える時間と家族の幸せを見つける事業で、自分が母親であるところからアイディアが考えられました。
2組目は、あっちこっちSTANDの「Daigo coffee + あっちこっちSTAND」。これは、移動販売式のコーヒースタンドをフックに、大子町の温かさに触れるきっかけを創出する事業です。あっちこっちSTANDは、4人組のチームで、和田まりあさん・中村聖さん・根谷泰順さん・小又孝正さんのメンバーで構成されています。
3組目は、増田大和さんの「遊びを出前するプレイバス」。遊びを必要とする顧客のもとへ出向いて、あそび場を作る&あそびデリバリーサービスの事業です。移動式のため、高齢者のもとに出向いて移動式販売など地域課題を解決するサービスも行います。またクラウドファンディングでは、120万円以上の支援を得て事業をスタートしています。
会場からは、「プレゼンターの皆さんが夢と決意を持って事業に取り組んでいるのが、よかった」「独創的でとても面白く学びがたくさんあった」など3組の事業を後押しする言葉などがあった。プレゼン発表後には、名刺交換など行っており各事業の将来性の高さを感じる時間だった。
茨城県では、県北地域の地域資源を活用したビジネスや、地域の課題解決につながるビジネスの創出を支援しており、ますます自分のワクワクを真ん中においた事業を行うローカルヒーローがたくさん排出される地域として注目されていくだろう。次は、あなたもスクールに参加してみませんか?