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自分の真ん中をビジネスに、茨城県北ローカルベンチャースクール最終プレゼンテーション発表

自分の真ん中をビジネスに、茨城県北ローカルベンチャースクール最終プレゼンテーション発表

    CATEGORY:地域ビジネス講座 AREA:茨城県

8月のプレ講座から始まり、水戸市・大子町・日立市で3カ月に渡って開催された茨城県北ローカルベンチャースクール。

11月30日、県政シアター(水戸市)で、全国紙「ソトコト」編集長の指出一正氏の特別講演と公開最終プレゼン発表が開かれました。

同スクールは、茨城県北地域の活性化と、「高い熱量で、共に学び、共に成長する仲間づくり」を軸にした人財の育成とコミュニティ形成を目的に開催。

当日は、「ソトコト」編集長の指出一正(さしで かずまさ)氏による特別講演の後、受講生が、3カ月の講座の中で繰り返し探求した自分の「ワクワク」を通して作成した「地域課題」を解決するビジネスプランで、最終プレゼンテーションに臨みました。

茨城県北ローカルベンチャースクール受講生によるプレゼン

今年度のプレゼンテーションでは、受講生11組・14人がビジネスプランを発表。

審査員による審査と一般投票の結果、全3組に最優秀賞・優秀賞・地域活性化賞が贈られました。

ここからは、今回受賞した3組のビジネスプランを紹介します。

―最優秀賞:「Daigo Coffee+あっちこっちSTAND~コーヒースタンドをフックに大子町のあたたかいヒト・モノ・コトに触れる”きっかけ”を創出」

チーム:あっちこっち(和田まりあ、中村聖、根谷泰順、小又孝正)

内容:大子町の観光スポットで コーヒースタンドとアップルパイの移動販売を行う。大子町の地域活性化と、観光客に向けて地域の宣伝、情報の提供をし、地元の人達との交流を促す「あたたかい場所」の創出。

―受賞を受けての感想

和田まりあ(つくば市在住):余裕がなくやっていて、賞を期待していなかった。うれしいのはもちろんだが、率直な感想は 本当に疲れたーです。一人では何もできなかったけれど、スクールで同じ目標を持った仲間を見つけてチームとしての団結力で前に進めた。

中村聖(東京都在住):スクールでやりたいことが一緒の人達と出会えたことが大きかった。いきなり地域に入っていくことは難しいが、仲介して下さる方がいたので自分達のビジネスチャンスができた。今後はコーヒースタンドのデモストレーションの回数を増やしていって、いろいろ実験的にくり返しをして、起業したい。

―優秀賞:「あそびを出前するプレイバス事業」

内容:あそびを必要とする顧客のもとへ出向いて、あそび場をつくる&あそびデリバリーサービス事業。

―受賞を受けての感想

増田大和(ひたちなか市在住):スクールでは、自分が抱いていたふわっとしたアイデアを具体的に、そして実行へと背中を押してもらえた。自分の夢とやりたいことのバラバラのピースをはめていって、足りないピースをうめてもらったという感じ。今後は、社会貢献的なものを どうビジネス化していくかのハードルを越えていくのが課題。自然豊かな県北に移住し、実現していきたい。

―地域活性化賞:「ママのためのセルフリトリート」

内容:忙しい日々を生きる働くママに対して、日常とかけ離れた自然体験の中で 考える時間と家族の幸せの形を見つける感動体験を提供する。

今西まゆ (鹿嶋市在住):子どもがいて、子育て真っ最中の自分の状況下ではやりたいことはあっても冒険的なことに思えてできなかった。スクールに入ってから、いろいろためらっていたことが『やらないと進まない』と教えられて、動けずにいたことが『できること』に変わった。今後は『リトリート』のコンテンツを詰めていって具体化して実現していきたい。

審査員からは、「これからはビジネスの理念がとても大事になる時代。今回受賞した人もそうでない人も、共通してその理念がしっかりしていた」という講評が送られた。

同スクールを運営する「まちづくりGIFT」の齋藤潤一さんからは「1回目の時から、みんな別人のようにどんどん成長していって、すごいなと思った。何より、茨城県庁の皆さんや大子町の皆さんがこれだけサポートしているというのが凄く素晴らしいなと思った。まちづくりには、光と影があるが、頑張っている人には県からのバックアップや(今日の最終プレゼンのように)会場に応援に来てくれるような人もいる。卒業生も集まり、今、この事業が3年目を迎えてどんどん分厚くなってきている。まだ、さらに面白くなるはず。みんなでこれから茨城県北をどんどん盛り上げていければ」とエールを送りました。

2020年2月には、島田 由香(しまだ ゆか)さんを講師に、フォローアップ講座「ウェルビーイングを学ぶ!」も予定します。