自然豊かな日本では、独自の食文化に基づいた様々なご当地グルメ・郷土料理が全国各国に存在する。
今後さらに、訪日外国人をターゲットに日本がインバウンド誘客を促進していく上で、日本が誇る多様な「食」は重要なコンテンツの1つになる。
ラーメンや寿司だけでなく、中には、海外から来る外国人が病みつきになるご当地グルメが実はある。地元民も絶賛する、人気の「辛麺」専門店を訪れた。
宮崎ご当地グルメ「辛麺」の人気専門店
メディアにも取り上げられる宮崎のご当地グルメの1つとして、今回ご紹介する「辛麺」がある。
名前の通り、唐辛子をふんだんに使用した辛い麺。特徴として、独特のこんにゃく麺、たっぷりのニンニクと唐辛子、ニラと卵とミンチ肉の組み合わせで作られるご当地グルメだ。
宮崎県内には多くの辛麺専門店が存在するが、今回は宮崎県新富町の地元民が絶賛する「輪 高鍋店」を訪れた。
店内は、非常にキレイで、ゆったりと座れる広い空間だ。閉店の30分前に訪れ、時間的にギリギリだったが、お店の方が快く入店を許してくれた。
メニューは、シンプルに辛麺がメイン。麺は、こんにゃく麺・中華麺・うどんから選ぶことができる。今回は、辛麺の特徴である「こんにゃく麺」で注文。
この「こんにゃく麺」だが、こんにゃくの麺ではない。そば粉と小麦粉等を主原料として作られた麺で、こんにゃくによく似た食感が特徴だ。最近の若者の中には、中華麺を選ぶ人も増えているという。
次に、辛さを選択。地元民にオススメされて、15辛を注文した。
辛いだけじゃなく、美味い「辛麺」
地元民に聞くと、「辛麺」と言っても、お店によって辛さや味が全く異なるという。
こちらのお店では、15辛でこのような色をしていても、それほど辛くなかった。しかし、コクと旨味があり、非常に美味しい。店主にお話を聞くと、その秘密が分かった。
うちのお店では、甘い唐辛子をベースにスープを作っています。辛い唐辛子も少しブレンドをしていますが、30辛にしても、そこまで辛くはないです。
ただ、その分、唐辛子の旨味と量が増えて、スープの汁気が減ります。スープを飲むというより、スープを食べる感じです。
ご希望を言ってもらえれば、メニューの辛さをベースに、辛い唐辛子の量を増やしてブレンドし、スープを作ることもできます。
メニューには記載が無いが、注文時に言えば、自分好みの辛さとスープの状態を楽しむことができる。
にんにくがトロトロ、コクのあるスープ
「辛麺」には、にんにくがたっぷり使用されている。食べてみて驚いたのが、その食感だ。柔らかくて、トロトロのにんにく。
更に、卵・ミンチ肉と一緒に食べるスープがうまい。これは、ご飯と組み合わせたら最高だ。こちらのお店では、スープだけお持ち帰りして、そのスープで炊き込みご飯を作るお客さんもいるそうだ。
海外からもリピートする「辛麺」
こちらのお店には、アメリカから宮崎県へ仕事で来る外国人のお客さんがいて、ほぼ毎月「辛麺」を食べに訪れるという。外国人にも認められ、インバウンド誘客を実現するほど美味しいということだ。
毎回、30辛をベースに、辛い唐辛子をブランドしたものを注文されます。そのお客様が言うには、アメリカの地元の料理は辛いだけ。このお店の「辛麺」は、辛いだけじゃなく、コクがあって美味いと言ってくれます。
大変嬉しいことに、先日は、ドイツ人のご友人と一緒に来店されました。
地元民だけでなく、訪日外国人すらも虜にする「辛麺」と、店主の人柄に触れ、私もファンになった。宮崎に来た際は、また必ず訪れたいお店だ。
宮崎「辛麺」の人気店
辛麺屋 輪 高鍋店
□住所:宮崎県児湯郡高鍋町南高鍋12307-1
MAP
□電話:0983-23-8073
□アクセス:
・車:
日向新富駅より5分
高鍋駅より5分
□営業時間:
・11:30~15:00
・18:00~21:00
□定休日:第2水曜日・第4水曜日