都市部では当たり前になったSUICA等の交通系ICカードを利用した電車利用。しかし地方では、まだまだ紙の切符がメジャーなんです。
しかも、主要駅は自動改札でICカード対応ですが、範囲外になると対応しない駅なり、その場合、ICカードが使用不能になるという罠もあるんです。
九州で最後にできた主要駅の自動改札
宮崎県の場合を例にとってみましょう。宮崎県は、九州で最後に自動改札が導入された県です。2015年11月からサービスが始まっており、導入された日には物珍しさから、広くニュースで発信されるほどの話題となったようです。
自動改札が導入された宮崎駅の様子 pic.twitter.com/XC6Y2kQE0g
— クスクス動画(相互フォロー) (@kusukusudouga) 2018年3月2日
いまでも、久しぶりに帰省したという方や、数年ぶりに訪れた人などが、自動改札導入に驚き、ツイートしている様子も頻繁に見ることができます。
悲願ともいえる交通系ICカードの導入。さぞ便利になったのだろうと思いきや、そこには思いがけない罠があります。
交通系ICカード外に出るとどうなるのか?
自動改札の導入、交通系ICカードの利用が始まったと言っても、全線で使用できるわけではありません。
交通系ICカードは、宮崎駅を中心とした12駅での利用のみとなっています。
もしも、宮崎駅から交通系ICカードで乗車し、ICカードが使えない駅で降りるとどうなるのでしょうか。
当然タッチする場所もないので、駅員さんに申告することになります。しかし、対応外の駅では、カードの取り消しや処理を行う機械もないようで、下車した証明となる紙を渡されます。
そして、対応できる駅に行ってくれと案内されます。それはつまり、宮崎駅の窓口で対応してくださいというのと、ほぼ同義だと考えてOKのようです。
つまり、誤ってICカードに対応していない駅で下車してしまうと、ICカードが正常に処理されずロックされた状態となり、解除するには、宮崎駅まで戻らなければなりません。
その他に方法はないようで、もしこれをやってしまうともう1往復することになり、手間が2倍になってしまいます。
鉄道の利用は計画的に
一度このミスをしてしまった後で、いかに東京での生活の際には、無意識に電車を利用していたのかを実感しました。
当然ですが、このようなミスを犯さないためにも、事前に対応駅かどうかや、料金を把握し、紙の切符を買うことが求められます。
実は、このような駅は地方にたくさんあります。鉄道はもちろん、バスやタクシー、そしてコンビニでの買い物など、様々なところでスムーズにICカードを利用できる都心と異なり、対応外ではどうしようもないという認識をもつことは重要でしょう。
合わせて、早期にICカード利用の可能な駅を広げ、キセル乗車などの犯罪を抑止したり、自動化することでコスト削減も求められているといえます。
細かい点ですが、地方移住の際に、切符を買うという一手間が、まだまだ多い地域があるということは知っておいた方が良いでしょう。