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コクリ!プロジェクト三田愛さんと考える働き方改革

コクリ!プロジェクト三田愛さんと考える働き方改革

    CATEGORY: AREA:茨城県

政府が「働き方改革」を推進し、時間や場所にとらわれない「自分らしい」働き方や暮らし方を考える人が増えてきた昨今。

働き方改革は、本質的には、働き方を変える事のではなく、「個」人生のあり方を捉え直す機会であると個人的には、考えている

人は、生まれ持った可能性や才能=GIFTをもっている。
そしてその人同士が、共に世界をより良くすることに、能力を発揮することで、新しい未来が拓けていく。

こんな壮大なビジョンを「働き方改革」という言葉がでてくる前から、提唱・実践している人が、コクリ!プロジェクトの三田愛さんだ。三田さんとは、10年来の友人で、昨今では、地域の起業家育成を一緒に行っている。

今回、三田愛さんに、茨城県北での社会起業家育成講座(県北地域ビジネス創出支援講座)の講師をお願いして、三田さんの持つ世界観の素晴らしさ、三田愛さんの伝える力をあらためて感じた。

NHK朝の連ドラ「ひょっこ」の舞台、茨城県北でのソーシャルビジネススクール

県北地域ビジネス創出支援講座は、茨城県の地域ビジネスを促進する全5回の講座で、公募で選ばれた社会起業家の担い手となる受講生らが共に切磋琢磨しながら学ぶ

受講生らは、地域の課題をビジネスで解決する手法を学び、実際に地域で実践する実践塾だ。

2回目のフィールドワークの講座で、三田愛さんが登壇。NHK朝の連続ドラマ「ひよっこ」の舞台にもなった、茨城県県北大子町で、フィールドワークとワークショップを行った。

「愛」が、受講生らの表情を変えていく

三田さんの名前は、三田「愛」。

三田さんが場に与える愛の力で、受講生らの表情がどんどん変わっていく状況に感動すら覚えた。

地方の人は、全体的に自尊心が低い人が多い気がする。「謙遜」や「謙虚」であることが美徳とされすぎてそうなったのかもしれない。三田さんが作り出した場では、「自分たちにもできる」という気持ちが沸き起こってくる

「愛」を伝える事は、テクニック論ではない。

伝える側が本気で、相手の可能性を信じていれば、それは、自然と伝播し、自発性をうながし創造を遥かに超える結果になるのだ。

生産性という大嫌いな言葉がある。

なんだか工業的に人間をロボットや機械と捉えたような言葉。人間の創造性には、生産性など関係ない。創造性は、テクニックで生み出されるものではないのだ。

茨城県北のソーシャルビジネススクールでは、ダイアローグ(対話の時間)を多く取った。

受講生からは、生産性ではなく、創造性を発揮し、自分が本来生まれ持った才能を活かしたビジネスプランがどんどん生まれてきた。

好きを仕事に、が生まれた瞬間だ

地域はヒト・モノ・カネではなく、人人人。個の力で突き抜けよう

三田さんや他の講師の皆さんのおかげもあり、受講生は能力を発揮し自分たちがやりたいビジネスプランを構築してくれたと思います。

その中でも、自分が経験した社会課題をビジネスで解決する女性起業家の成長がめだちました。

それぞれが安全安心な学びの場所で、個の力を発揮していく。

著名なコンサルタントの大前研一さんも、あらゆるところで、「人」の重要性を伝えている。講座を通じてそんなことを何度も思い出した。

最優秀賞を受賞した高橋さん。ヨガを通じて地域を盛り上げるプランを発表

「大切なのは、人」というのも言い古された言葉ではあるが、今後は、一つ上のレベルで、「人がすべて」といい切ってもいい時代になっているかもしれません。

今後も、人の能力を発揮できる起業家を地方で育てていきたい。