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2017年3月、東京都多摩市に「E’s CAFE(イ一ズカフェ)」という新しい飲食店が誕生しました。
日本初の障がい者就労支援を行うカフェバーで、飲食だけでなくスポーツ観戦も楽しめるお店となっています。
海外のスポーツクラブハウスをイメージしたという内装は、とても洗練され、おしゃれ。
このカフェ開設のねらいを、日本財団の廣瀬正典さんに伺いました。
旧来の福祉からの脱却への挑戦
「E’s CAFE」を運営しているのは、一般社団法人パラSCエスペランサです。活動のひとつに、障がいのある子どもたちのための、スポーツをつう通じた支援教室があります。
障がい者スポーツ(パラスポーツ)を通じて、体力をつけ、コミュニケーション能力や協調性を養い、将来的な自立を支援しています。
「E’s CAFE」の開設を支援しているのが、日本財団です。「旧来の福祉のあり方を転換したい」と、廣瀬さんは力強く語ります。
旧来の福祉の考え方というのは、障がいをもっている方の社会参加という面が強く、工賃や賃金というのは二の次にされています。その優先順位を入れ替えるというのが、このカフェ開設のねらいです。
世の中でもダイバーシティの重要性が知られるようになり、障がい者の方の社会参加も進んできました。その環境を当たり前にする中で、生活できるように給与を出していく。そういう挑戦の場と位置づけています。
ここはいうなれば、最低限ではなく、豊かな生活を目指す実験の場でもあるのです。
誇りをもって働ける店をつくる
内装がおしゃれなことにも、狙いがあります。
一流のお店としてかっこいいお店として、誇りをもって働いていける環境を作りたいと考えています。
「ここで働いているんだ」という意識をもっていただけるようになれば。
福祉事業者は、商品開発等も自前でやりがちです。そのため、お菓子等であっても、工賃が安くなる傾向にあります。しかし「E’s CAFE」は、一流のスポーツカフェバーを目指して作られており、メニューもプロが監修し提供されています。
一流のものをちゃんとトレーニングして実現できるようになることで、しっかり稼ぐことができる。妥協を許さずに、顧客視点で作られたお店だといえます。
お客様の反響が誇り

テーブルなども工夫されている
一般社団法人パラSCエスペランサの代表理事である神一世子さんも、好評だと言います。
ランチ時などは、オフィスビルからの人も集まり賑わっています。メニューにも評判をいただいているので、しっかり伸ばしていきたいと思います。
まだまだ週末の利用や、スポーツバーとしての運営には改善の余地があると考えています。
障がい者の方が、気概をもって働ける場所を作るという挑戦の一歩となる今回の取り組み。
笑顔で自信をもって生き生きと働ける環境づくりのモデルケースとして注目を集めています。