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食卓にのぼるきゅうりのほとんどは、高い技術で品種改良を重ね、「たくさん収穫しやすいもの」「見た目が整っているもの」になっていることをご存知ですか。
実はもともと、きゅうりにもたくさんの品種があり、中には日本に古来から伝わる在来種や、珍しい品種もあります。
しかしいまそれらが、流通量・生産量共にどんどん減ってきています。
これらの希少なきゅうりは、「本当に美味しいきゅうり」として知られているにも関わらず、絶滅が危惧されています。
そんな中、きゅうりの生産量日本一を誇る宮崎県の若手農家が、貴重な品種を守ろうと新たな挑戦をはじめています。
きゅうりで景観再生。耕作放棄地を畑へ
希少なきゅうりを守ろうと活動を始めたのは、宮崎県新富町できゅうり農家を営む猪俣太一さんら、3人。
「最高にうまいきゅうりを作りたい」という想いで至ったのが伝統野菜や、希少な品種のきゅうりであったといいます。
希少なきゅうりを受け継ぎ、最高においしいきゅうりを作りたい。そしてこれは地域の課題解決にもつながるのではないかと思っています。
と語るように、実はこの取り組みは希少なきゅうりを守るだけの取り組みではありません。
きゅうりを育てる場所に、耕作放棄地を借り受けることで、地域の景観再生にもつなげようという狙いがあります。
最新技術を活用しノウハウを広く共有
そんな構想をまとめ、実現に向けて動き出したのが、新富町に希少なきゅうりを育てる場「しんとみきゅうりラボ」を開設するというプロジェクトです。
開設資金をクラウドファンディングで募集し、50万円を超える資金調達を実現。
「ラボ」という名の通り、現在失われつつある、希少なきゅうりの栽培データを取得し、オンライン上で公開するとしています。
従来農業は、農家の経験や勘に依存するところが大きかったのですが、近年は「アグリテック」と呼ばれる農業にICTの技術を持ち込むことにより、客観的なデータによる収量の増加などが期待されています。
しんとみきゅうりラボにおいても、失われつつある希少なきゅうりの栽培データを取得・保存・共有することで、次世代に伝え、活用できるようにしたいという思いがあるといいます。
12月2日に東京都内でイベント開催!
このプロジェクトのリーダーを務めるのが、Uターンし農家をはじめた猪俣太一さんです。
独立5年目で、本当においしいきゅうりを作ることを目指し、地元で開催される農業ビジネスを学ぶ講座や、クラウドファンディングの活用、そして最新技術を活かしたアグリテックの導入など、新しい取り組みを続々と取り入れています。
活動の背景の思いや、それぞれの効果、農業をはじめるにあたっての苦労や課題など、現場の最前線の事情が語られるイベントが開催されます。
最盛期を迎えている猪俣さんの手がけるきゅうりの試食もあり、広く農業ビジネスや、移住定住に興味がある方が集います。
「農業で稼ぐ」をテーマに開催されるイベントで、これから農業を始めたいという方にとっても、多くのヒントが学べるはずです。
詳しくは、イベントページをご覧ください。