「ナマハゲ」といえば秋田県が有名ですが、実は秋田県からはるか南の鹿児島県にもこれに大変似ている風習があります。ということで、北の「ナマハゲ」VS南の「トシドン」です。
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大晦日にやってくる「ナマハゲ」と「トシドン」
全国的に有名な秋田県男鹿市のナマハゲ。秋田県内の地域を始め、山形県や石川県にも名称は異なるもののナマハゲと似た風習が残っています。
一方、秋田県から遠く離れた鹿児島県薩摩川内市甑 (こしき) 島に伝わる風習は「トシドン」と呼ばれ、「ナマハゲ」も「トシドン」も毎年大晦日の夜に地域の家々を訪ねやってきます。
装備の怖さでは「ナマハゲ」に軍配
まずは装備の違いから見てみました。ナマハゲは良く知られているように片手に出刃包丁をもっています。これはナモミ※を剥ぎ落とすためのもの。
※冬に囲炉裏で暖をとるとできる手足の火型(火班)のこと。
一方のトシドンは包丁などの目に見える装備は持っていません。ということで、物理的に怖いので装備の怖さはナマハゲに軍配。しかしながら、忘れてはいけないトシドンの “首のない馬に乗ってやってくる” という設定。想像したらどちらも怖い!