地域課題を解決する手段として、地域ビジネスを生み出すことに注目が集まっています。
茨城県では6市2郡で構成される県北部の「けんぽく」と呼ばれる地域で、地域経済を動かす起業家育成講座をスタートします。
取り組みのPRを行うために、水戸でイベントが開催されました。
総額800万円!地域ビジネス創出を茨城県が支援
けんぽくで展開されるのは、昨年まで実施されていた「県北地域ビジネス創出支援事業」というビジネスプランコンテストを継続・発展させた地域ビジネスを生み出す講座です。
外部から、最前線で活躍される講師を招き、地域ビジネスのつくり方を学ぶ、超実践型の講座になるのだそう。
講座と共に、賞金総額800万円のビジネスプランコンテストも実施され、ノウハウを学ぶと共に、ビジネスを加速させる仕組みをもった取り組みとなっています。
ツルハシブックス西田卓司さんの3つの問い
今回実施されたイベントのテーマは、「茨城県でソーシャルビジネスを生み出すには?」。
会場には学生からシニア層まで、60名を超える人々が集まり、注目度の高さが伺えます。
まず講演をおこなったのは、ゲストのツルハシブックス西田卓司さんです。
今日ははじめて、結論を言わない講演をします。
という言葉から始まったのは、西田流地域ビジネスの作り方。
3つの問いがあると思います。1つ目は、「稼ぐ」とは何か。2つ目は、「顧客」は誰か。3つ目は、「ふりかえり」をしてますか、です。ぼく自身の活動を紹介することで、考えるきっかけになればと思います。
本で人をつなぐ
西田さんが行っているのは、「本をきっかけに、人と人をつなぐ」ということです。
「本屋」をどのように西田さんが解釈し、仕事としているのかの一端が語られました。
西田さん自身の活動は、人が化学変化するための触媒を、場作りを通じておこなっているということが徐々に明らかになります。
茨城にソーシャルビジネスを生み出すために必要なこと
イベントでは参加者も交えて、大学のゼミさながらに意見を募ります。
「茨城でソーシャルビジネスを生み出すことに対して課題となっていること」という質問に対しては、「お金をつくり出すのが大変」「PR不足」「魅力がない」など、率直な意見が次々に出されます。
この課題に答えるようにパネルディスカッションは展開され、地域ビジネスを生み出すために必要な視点が語られます。
ソーシャルビジネスに必要なのは、「視点を変えること」ではないでしょうか。例えば、今までの価値観では「魅力がない」かもしれない。しかし、価値観の基準を変えてしまうと、新しい魅力が見えてくるはずです。
課題となっていることに対して、「今までの当たり前」で対応しようとするのではなく、前提を変えてしまうような仕組みの変化や、視点の変化を持ち込めないかを考えること。
それがソーシャルビジネスを生み出す、ひとつの視点としてまとめられました。
最新情報はFacebookページで発信中
講座とビジネスコンテストが一体となった県北地域ビジネス創出支援事業は、Facebookで情報発信を行っています。
詳細情報は追って公開となるため、気になる方はフォローしてみてはいかがでしょうか。