香川県は「うどん県」としても知られていることに加え、最近では「アート県」としての知名度も国際的に高まっています。
火付け役は、3年に1度開催される「瀬戸内国際芸術祭」。
国内外から多くの観光客が集う、一大アートイベントです。
アート県香川だからできるコラボレーション
アート県香川を舞台に、新しいアート活動が始まっています。
それがダンサー・演出家であるカタタチサトさんが企画するパフォーミングアーツプロジェクトの「ぬぐいぬち」です。
カタタチサトさんの想いに共感した音楽、造形、衣装、照明といった国内外で活躍するアーティストが集い、実施されます。
パフォーミング・アーツとは?
聞きなれない方もいるかもしれない芸術用語「パフォーミングアーツ」とは、演劇・舞踊など、肉体の行為によって表現する芸術のことを表します。
アーティストやクリエイターも数多く住む香川県ですが、パフォーミング・アーツを専門にしている方は少ないのそうです。
だからこそ、今回のカタタチサトさんの取り組みは、アート県の中で繋がるネットワークを活かしたものになることが期待されています。
準備もパフォーマンス!「ぬぐいぬち」 インレジデンス
昨年は、地元アーティストである彫刻家×俳優×ダンサーたちと創作を行ったというカタタチサトさん。
「もっとこういう新しいパフォーマンスを観てみたい!」というお客さんたちの声が今回の試みに繋がったと言います。
香川や瀬戸内・四国には面白い素材、人材、場所もある。
「今、ここ、この人たち」でコラボレーションした作品、関わった人に新しい創造価値が生まれ、観客にも新しい文化活動として感動の一石を投じられる作品を作りたい。
と、思いが形になったのだと言います。
滞在型舞台製作、始まる
実は、今回のパフォーマンスは、本番が始まる前から始まっています。
それは、「ぬぐいぬち」 インレジデンスと名付けられた滞在型の舞台製作です。
今回舞台となる高松常盤町商店街にメンバーが実際に滞在し、製作と公開稽古を行うのだと言います。
地域アートの可能性を拓く
全国的に地域経済活性化の側面からも注目されている地域に根ざしたアート活動である「地域アート」。
大きな予算が付いた上で動くことも多い中、今回のプロジェクトはクラウドファンディングで準備費用の一部を募集しています。
アーティスト、地元商店街、観客が繋がるプロジェクトとして、準備にも注目が集まっています。