農家から直接農業ビジネスを学ぶ場として、東京・有楽町で連続開催されているのが「稼ぐ農業塾」です。
生産者や、流通、サービスなど、農業に対して様々なかたちで関わる人たちをゲストに迎えて、新規就農を希望される方や、地域ビジネスに興味があるという方が学ぶ場として運営されています。
世界農業遺産からゲストが登場
秋に開催された、稼ぐ農業塾が主催する大きなイベントが「稼ぐ農業祭」。
ゲストに、世界農業遺産に選定された宮崎県の高千穂郷・椎葉山地域から3人を招き、50人を超える参加者と共に、開催されました。
世界農業遺産の高千穂郷・椎葉山地域とは?
高千穂郷・椎葉山地域は、九州山脈の中心に位置し、自治体は、高千穂町、五ヶ瀬町、日之影町、諸塚村、椎葉村で、5町村にまたがる山間の地域です。
年間150万人が訪れる高千穂峡、日本最南端のスキー場、村まるごとSFC認証を受けている村など、観光資源も豊富で、2015年度末に国連の機関から「世界農業遺産」の認定を受けました。
ゲストは、世界農業遺産に認定されている日之影町で、ゆず生産農家として活躍する工藤晃一郎さん、高千穂郷食べる通信の編集長として、東京と地方を繋げる取り組みに尽力する板倉哲男さん、今話題のライフスタイル「半農半X」を実践し、高千穂町役場職員である傍らで、家業の農業や移住定住促進活動に取り組む佐藤翔平さんです。
農業で稼げるか、に答えます
イベントは、ゲストの3人による、活動紹介からスタートしました。
工藤さんからは、例年以上に梅が売れて儲けたという話など、参加者が気になるであろう「農業で稼ぐことができるのか」に答える内容となりました。
日々の積み重ねが大事
佐藤さんは、「農業で稼ぐためには何が必要か」という問いかけに、
これをやれば必ず稼げるというものはないと思います。ひとつずつをきちんとこなしていくことで、稼ぐということに伝わると思います
と、日々の積み重ねの大事さが強調し、答えます。
ファンを増やすことが重要
板倉さんは、地域の産品と一緒に情報誌が届く「食べる通信」の仕組みを説明しながら、農産品の販路を広げ、ファンを増やすことの重要性を伝えます。