各都道府県には地元に根付いた食文化があります。
今回は「喫茶店王国」とも呼ばれる愛知の喫茶店文化について紹介します。
この喫茶店文化は今から50〜60年ほど前にさかのぼります。
愛知県での喫茶店増に繋がった要因とは?
当時は愛知でも喫茶店はコーヒーを飲む場所として、広く認知されていた訳ではありません。
恐らく個人でも出店しやすく、こじんまりした小さな喫茶店を始めやすかったという理由で大衆向けの喫茶店が次々に登場したのでしょう。
その後は居心地の良さが愛知県民にも受け爆発的な喫茶店増加に繋がったと言われています。
データで裏付けられた喫茶店好きの事実!
愛知にはお洒落なカフェが多い印象がありますが、その事実を証明する統計が出されました。
全国都道府県別で個人が一年間で、喫茶店で消費する金額を調べたところ、第二の岐阜県を抑えて愛知県がトップに輝きました。
名古屋だけでも4,000軒の喫茶店がある
その平均金額はひとりあたり年間12,833円となり堂々の一位でした。
ちなみに名古屋だけでも4,000軒を上回る喫茶店があるとされており、全飲食店に占める喫茶店の比率でも41パーセントと全国一位となっています。
独自の文化とサービスを生んだ喫茶店
愛知県民は喫茶店が好きなことが様々なデータで裏付けられていますが、興味深いことに1世帯当たりの年間のコーヒー消費量ではトップの奈良県に水を開けられており、あくまでも愛知県民は喫茶店が好きなことが分かります。
名古屋のモーニングサービスは有名な言葉
またこのデータは、喫茶店で好んでコーヒーを飲むため家庭での消費量にも影響が出ているとも考えられます。
いずれにしても「名古屋のモーニングサービス」という言葉は有名で、古くから喫茶店文化が愛知県民に根付いていること分かりますね。
庶民の憩いの場、大切な空間を提供する喫茶店
愛知の喫茶店に入って驚くのが、コーヒーを頼んだのにサービスとして、トースト、ゆで卵、サラダなど、喫茶店によってはあんこまでおまけとして付いてくることです。
これは喫茶店の数が多くサービス合戦の結果、どの店舗でも「モーニングサービス」と呼ばれるおまけが定常化したと考えらえています。
どんな用途でも活用できる喫茶店
愛知の喫茶店では、ビジネスの商談、学生の勉強、主婦の憩いの時間など様々な需要に見事に応えてくれるサービスと店舗の落ち着いた雰囲気あります。
愛知を訪れた日には是非その大衆的な文化を味わってみたいですね。