兵庫県明石市は日本の「父の日」の誕生の地とされています。父の日ができた由来についてまとめてみました。
アメリカで誕生した「母の日」
母の日が誕生するきっかけは、1905年にアメリカ・フィラデルフィアで起こった一人の女性から始まった普及運動。
その2年前に母を亡くしていたアンナ・ジャービスという女性が母の命日に「母の日」を祝い、この運動が各地へ広まっていき、ついに7年後に国として「母の日」が制定されました。
5月の第2日曜日である理由はアンナ・ジャービスが教会で「母の日」を祝った日であることから由来しています。カーネーションを送る習慣も、彼女の母が大好きであったカーネーションがその日に配らられたことに由来しているそうです。
アメリカで母の日が制定されてから約20年後。
日本で母の日の普及に貢献したのはお菓子メーカーの森永製菓。各団体に協力を呼びかけ、1937年に「第1回 森永・母の日大会」が開催され、以来毎年開催されるようになりました。これにより「母の日」が全国的に広まったとされています。
参照元:森永製菓 森永ミュージアム
男でひとつで育ててくれた父への感謝から生まれた父の日
父の日が国として制定されたのは1972年のこと。母の日が制定されてから約60年もあとになります。しかし、父の日誕生の由来は1909年までさかのぼります。
教会で「母の日」の説教を聞いたジョン・ブルース・ドッドという女性は、母の日だけではなく父の日もあるべきだと考え、1909年6月19日の第3日曜日に自分の通う教会に頼み「父の日」を祝う礼拝を行ってもらいました。
彼女の母親は亡くなっており、父は男でひとつで彼女と5人の兄を育ててくれたそうです。父の日も母の日と同様国として制定する働きかけがありましたが、実際には母の日から大きく遅れて制定されました。
子供の素朴な疑問がきっかけ! 日本の「父の日」
兵庫県明石市は、「父の日誕生の地」とされるまち。
昭和26年に発足した明石連合婦人会の初代会長が “お母さんの日はあるのに、どうしてお父さんの日はないの?” と幼稚園児に聞かれたことから始まります。
婦人会では父の日表彰行事を開始し、その2年後には「父の日」を制定。日本の「父の日」は、ここから全国的に広まったと言われています。
参照元:明石市ホームページ
参照元:ファミリー・インターナショナル 母の日父の日