兵庫県福崎市は、民俗学者である柳田國男の生誕の地。
日本民俗学の父と称される柳田は、 「われわれの畏怖というものの、最も原始的な形はどんなものだったのだろうか。何がいかなる経路を通って、複雑なる人間の誤りや戯れと結合することになったのか」と問い、日本人の人生観や信仰、宗教の流れを知ることが出来るとして『妖怪談義』を記しました。
『妖怪談義』は、日本各地の妖怪や不思議な話が集められ、コンパクトにまとめられています。
そんな柳田國男の妖怪にあやかり町おこしに活かそうと、「全国妖怪造形コンテスト」が開催されています。
テーマを決めてその造形を競う
第2回全国妖怪造形コンテスト◎一般部門最優秀作品賞「森に吹く風」首藤 秀利様(大分県)◎ジュニア部門最優秀作品賞「ほのぼの小豆洗い」堂前太陽くん(奈良県)
Posted by 全国妖怪造形コンテスト on 2015年12月4日
コンテストの目的は、
・妖怪と造形を軸とした町おこしイベントを開催することによる全国へのPR
・地域の人々との交流と豊かな発想力を生かした芸術文化の向上
・全国の造形芸術を嗜む人々の熱意、技術が多くの人々に触れることにより、新しいものづくりへの挑戦の道がさらに拓く
という点をポイントに開催されています。
毎年、テーマが出題され、それにまつわる造形作品を制作します。
今年は、「小豆洗い」「雪女」「山の神」の妖怪らがテーマとなりました。
一般とジュニアの2部門制となっており、国内外から161点の応募があったといいます。
一般部門の最優秀作品賞に輝いたのは「山の神」をテーマにした大分県の方の作品。
作品名は、「森に吹く風」。
妖怪という、目には見えない存在を想像力豊かに形作られる作品らは圧巻の一言。
福崎市の取り組みに注目です。