冬になると、日本には多くの鳥たちが飛来します。
私の故郷でも毎年、白鳥が近くの池や田んぼに飛来します。そのため、小さい頃、白鳥へ餌を与えたことが何度もあります。今思えば、田舎ならではの貴重な体験です。
宮城県では、飛来した多くの鳥たちが冬を越します。
日本に飛来する雁の約8割が越冬する宮城県
宮城県北部にある、蕪栗沼・伊豆沼・内沼・化女沼やその周辺の田んぼには、多くの雁(ガン)が飛来します。
宮城県北部にある約100ヘクタールの蕪栗遊水地とその周辺にある田んぼは、北方約8キロにある伊豆沼とあわせると、日本に飛来する雁のおよそ80%が越冬する希少な地域です。
□出典:里地里山保全活動
約8割というのは、スゴい数字ですね。ただ、これだけではありません。
北海道宮島沼や新潟県福島潟も雁の飛来地としては有名なようですが、日本に飛来する雁の中で最も数が多い「マガン」だけに絞って考えると、約9割が宮城県北部の平野で越冬するそうです。(参考:蕪栗ぬまっこくらぶ)
天然記念物にも指定される雁
雁は、鴨より大きく白鳥よりも小さい、カモ目カモ科の水鳥の総称です。飛来する数が多いことから、宮城県の県鳥にも指定されています。
日本ではマガン、カリガネ、ヒシクイなど6種類が生息していると言われています。昔は狩猟されていましたが、急速な減少に伴い日本では禁猟対象となりました。
『大造じいさんとガン』というタイトルを聞けば、小学生の国語の授業を思い出す人も多いのではないでしょうか。
機会があれば是非、宮城県に飛来する雁を見に行ってみてください。
スポット情報
蕪栗沼
□住所:宮城県大崎市田尻蕪栗筒堀下 MAP