ここ数年話題になっている、健康への影響が懸念され、大気汚染につながる微小粒子状物質「PM2.5」。
偏西風によって大陸からの流入が高まったことが原因で、4日には北九州地方を中心に、国の暫定指針である、1日平均で大気1立方メートル当たり70マイクログラムを超えると予測されたため、外出を控えるように呼びかけが行われました。
北九州市の小倉地区では、国の環境基準値である1日平均35マイクログラムを超える、時間平均値で112マイクログラムを記録しました。
PM2.5への3つの対策
ますます深刻になることが予測されるPM2.5に対して、すぐに実践できる対策をまとめました。
1. 外出時はN99またはN98のマスクを着用
PM2.5は空気中を飛散しているので、最も影響を受けるのは屋外での活動時です。
粒子状の物質は呼吸器系に沈着してしまうため、体内に取り込まないことが第一になります。
そこでマスクの着用が重要になるのですが、気をつけたいのはPM2.5に対応しているかどうかです。
PM2.5は、スギ花粉が約30マイクロメートル、黄砂が約4〜7マイクロメートルであることに対して、2.5マイクロメートルと非常に小さい粒子となっています。
この小ささの粒子を防ぐためには、0.1~0.3マイクロメートルの微粒子を99%以上遮断するN99という規格か、95%以上遮断するN95という規格の商品がオススメです。
ドラッグストアなどで実際に比較し、購入するようにしてください。
2. こまめな部屋掃除
室内の清掃も大事です。
身体や衣服、持ち物について室内に持ち込まれたPM2.5が積もっていってしまうと危険なことも。
こまめに掃除を行い、室内を清潔に保つことが大事です。
3. 空気清浄機の活用
PM2.5はとても小さく、軽い物質のため、どうしても掃除だけは除去しきれない面があります。
そこで活躍するのが空気清浄機です。
ただし空気清浄機にもマスクと同じように性能差があるので、気になる方は量販店などで詳細な説明を受けるようにするのがオススメです。
またその際に忘れがちなのが、フィルター清掃の頻度などのチェック。
汚れたままのフィルターでは効果が半減してしまうこともあり、どのように使用するのが正しいのかのチェックもお忘れなく。
PM2.5情報に注意しよう
偏西風の影響を受けやすくなるこれからの季節は、PM2.5の影響が高まる時期になります。
日本気象協会などが発表する飛散予報を確認し、対策を怠らないようにしていきましょう。