秋田市雄和にある「秋田国際ダリア園」では、見頃を迎えたダリアを鑑賞しようとシルバーウイーク初日から多くの人が訪れ、賑わいをみせました。
こちらのダリア園は、11月3日まで。入園料400円(中学生以下無料)で、開園時間は日の出から日没までとなっています。
□参考:さきがけonTheWeb
今、秋田市はダリアに力を入れています。
秋田のダリア、産地化の挑戦
秋田市内で栽培されているダリアの出荷が始まった。市を挙げて一大産地化を目指していることをアピールしようと、新あきた農協(秋田市)で16日、初の試みとなる出発式があった。
□出典:河北新報オンラインニュース
【秋田のダリア】
□市場:仙台・東京など
□需要:結婚式の装飾用など
□特長:花持ちが良く、色が濃い
□生産:約4haで62品種を栽培
□実績:昨年は26万本出荷
秋田市が、ダリアの一大産地化を考える上でのポイントをまとめてみます。
ダリア生産の全国1位は長野県
まずは、国内の状況を見てみましょう。
ダリア生産の全国1位は、長野県です。
□参考:長野県(農政部)プレスリリース
主な産地は、長野県の下伊那・上小。年間を通して集荷していますが、ブライダル需要が高い6月と10月にピークを迎えます。
長野県農政部によると平成24年時点で、生産面積は4.5ha。これは、秋田県とさほど変わらないようです。それにも関わらず、長野県は生産量147万本という数値を達成しています。
秋田がこれからダリアの生産地として成長するには、収量をどのようにして上げていくかが、1つのポイントになります。
ブライダル需要に絞った商品化
もう1つの戦略として、そもそも「量」で勝負しない方法も検討すべきでしょう。この場合に考えるべきは、生産量で勝負するのではなく、商品化を行い付加価値を高める方法です。
ダリアを高価格で売るためには、ブライダルが1つのキーワード。
ブライダル市場における消費者や結婚式場のニーズを取りれた商品開発ができれば、新たな市場を開拓できる可能性はあります。
最後に:秋田のダリアだけ
秋田のダリアだけの価値を生み出すことをみんなで考えましょう。
機能的な価値(色や品質など)と情緒的な価値(生産者の想いや地域のストーリーなど)の両方から、秋田市の地域でしか提供できない、顧客にとって魅力的な価値を提供できるかが、成功の鍵です。
必ず何かあるはずです。共に考えていきましょう。