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FAAVO齋藤隆太ー故郷が嫌いだった。クラウドファンディングFAAVOを立ち上げた理由

FAAVO齋藤隆太ー故郷が嫌いだった。クラウドファンディングFAAVOを立ち上げた理由

    CATEGORY: AREA:東京都

「クラウドファンディング」という言葉をご存知だろうか?
クラウドファンディングとは、不特定多数の人から資金を集める行為である(wikipedia)このクラウドファンディングで、インターネットを活用し、魅力的な地域づくりのための資金獲得支援をしているサービス「FAAVO」。なぜ「FAAVO」が生まれたのか?そして「FAAVO」の未来は?
「FAAVO」を運営する株式会社サーチフィールドの齋藤さんにお話を伺いました。

18歳まで宮崎が嫌いでした。

東京に出たい、とりあえず県外に出たかったです。大学進学を機に東京に行くときは、東京への羨望が7割で、あとの3割は、当時の状況へ反発したい気持ちだったと思います。

東京に出て大学を卒業後、営業に強いIT系の会社を経て、現在社長を務める当時の同僚を含め5人で、イラストなどの制作代理業を行う株式会社サーチフィールドという会社を設立しました。

私は、会社の組織作りを重要視しています。創業に参加した当初は、これまで働いてきた組織の良い所を組み込んで、自分が考える組織を作ってみたいという思いがありました。創業時は、コネもツテも何もないところから始めたので仕事が全然なく、自分達でイラストレーターや漫画家さんに営業をしたりもしていました。

3年目でモバイルゲームの隆盛にうまく対応できて、イラスト制作の受注が増えました。最近は、おかげさまで社員数も増え、継続的にイラスト制作の仕事を受注させて頂いています。

宮崎が好きになった理由


宮崎を好きになってきたのは、県外に出て宮崎を客観的に見るようになったことが大きいと思います。

それとともに、周囲の同県への評価も取り込んでいくことで、より一層その良さが見えてきました。

宮崎を出るまでは、「宮崎はどうせ田舎だから馬鹿にされるんだろうなあ」と思い込んでいました。しかし、実際には、宮崎のことを友達に話すと、「宮崎ってどんなところなの?」というように、興味を持ってもらえ、とても驚きました。これは、一度宮崎を出たからこそわかったことだと思います。

いつからか自分から積極的に故郷・宮崎の話をする事が好きになっていました。
故郷の話をする機会が増えることによって、自分の中で好きな気持ちがどんどん醸成されるような感覚は、あったかもしれません。

そして宮崎の事をもっともっと知りたい、多くの人に伝えたい、魅力的な街でいてほしいと思う気持ちが大きくなってきたのです。

FAAVOの誕生。
震災がきっかけで芽生えた家族への想い

FAAVOが生まれたきっかけは、会社の新規事業としての面もあるのですが、震災を気に考え方が変わった事が大きく影響していると思います。

震災後に、地方出身の友達と故郷に住む家族の話をする機会が増えてきました。
私は、一年間のうちに、宮崎に帰省する日数は、お盆と正月合わせて10日くらいです。

日本人の平均的な寿命を考えても、自分の両親や兄弟に顔を合わせる機会というのは日数換算できてしまいます。そして、とても短いのです。一年に10日しか故郷にいないとなると当然のことなのですが、一気に故郷への気持ちというのが高まりました。

家族と故郷でたくさんの時間を過ごすために、「交通費が高いので、同じ目的の人と車をシェアして故郷に帰る機会を増やせないかなぁ」、「どうせ帰省するのであれば、今の故郷が知りたいなぁ、どんな人たちが地元で活躍しているのだろう?」というような考えから、地域ビジネスのアイデアが膨らみ、自分が今一番モチベーション高くやれることを考えていった末、FAAVOの形ができてきました。

FAAVOをはじめる決断をする時、「やりたいからやろう」という感覚値レベルの思いであればとどまったと思います。

自分に何度も問いただして、「今、これをやらなかったら後悔する」というような気持ちになりました。

地元のこと考えると、自動的に家族のことを考えます。

そういう意味では、実は、FAAVOでは、「毎日顔を合わせるのが難しいのであれば、せめて常に地元のことひいては家族のことを考えていようよ」というメッセージを発信しています。

FAAVOを通じて地域が自主的に動き始めた

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FAAVOの、メインターゲットは、自分も含めて県外にいるけど地元のことが好きな人達です。実際には、該当県(現在は宮崎及び新潟)の以外の人からも支援があります。

クラウドファンディングは、募金のように目の前に箱が置かれているか、そうでないかだけの話かもしれません。

FAAVOを、「地域を盛り上げる活動している人達を応援したい」という気持ちの受け皿とする。

その機会を多くの人にインターネット上で提供することで、県外だけでなく県内に在住の人々にとっても新しい機会となっていることがわかりました。

FAAVOを通じて、宮崎で活動される人達に、県外からも地元出身者が多く、地元のことを知りたがっているし、応援しているということを知ってほしいです。

おかげさまで、現在、FAAVO宮崎では、人からの紹介であったり、FAAVOのページ上からお問い合わせをいただけるようになっていて、運営側からアクション起こさなくてもある程度認識を頂けるようになってきました。

FAAVOと地域への想い

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私自身、社会貢献活動をしている意識はなく、地元で活動している方々に県内PRに対しての問題提起とそのお手伝いをしつつ、自分も含めた県外ユーザーのニーズを満たしているような感覚です。

FAAVOを利用頂くことによって、地域のITリテラシだけでなく、発信力の向上にもつながります。発信力が向上すれば県外の地元出身者に入ってくる情報も増えるので双方のニーズも満たし、非常に効果的で意義があります。
宮崎では少しずつではありますが、それが実現しつつあると思っています。

そのような県内外の「同郷出身者」のつながりをFAAVOで実現した上で、どのような形でその地域が発展するかというのは、各々の地域の独自性に任せていくところだと考えます。地域ごとに多様性が出てくると、とても面白いです。

故郷がいつまでも魅力的であってほしい


私は、自分の地元がいつまでも魅力的であってほしいと願っています。それは、どの地方出身の方でも同じではないでしょうか。

自己中心的な発言かもしれませんが、私がもし宮崎にUターンすることになった時、後ろ髪を引かれるような感覚で戻りたくないのです。

今現在では、喜んでUターンする地域と言えば、京都や沖縄のような場所だと思っています。それらの土地は、私たちのような第三者でも好きな人が多いし、そこに住んでいる人も自分の土地を誇りに思っている人が多いという話を聞いたことがあります。

京都や沖縄のようなUターン、Iターンしたくなる魅力的な地域づくりが、FAAVOを通じて全国で実現すれば嬉しいです。

FAAVOは、地域を盛り上げるようなチャレンジをする人を応援しています。またクラウドファンディングを始め、FAAVOを運営する中で、きちんと収益を継続的に魅力的な地域づくりをする人たちを支援する事が、私の故郷への恩返しであり、チャレンジです。

FAAVO
新しい地域と人との繋がりを提案します。
あなたのお気に入りの街の“地域を盛り上げるプロジェクト”を、遠くにいながら支援/応援できる新しい地域貢献のためのプラットフォームです。