スポーツを通じて、カンボジアの地雷除去。GLOBE PROJECTの菅原聡の想い


今回のゲストは、フットサルの大会のコート分、カンボジアの地雷除去費用に寄付をする活動をしているGLOBE PROJECTの菅原聡さんです。スポーツを通じて、地域の人が集まり、会話やふれあいが広がっていく話をしていただきました。


-Globe Projectの活動は地域活性というところもありますよね。地域活性とは何だと思いますか?
菅原:その地域が盛り上がるということでしょうかね。
-例えばGlobe Projectが大会をやると、地域がどう盛り上がって活性化して、どのように人が元気になるのでしょうか?
菅原:例えば去年10月に埼玉でやった例なのですけれど、一つのフットサルコートに500人くらい人が集まったんですね。それってなかなか無いことだと思いますし、小さい小学生から50歳の大人まで集まって汗を流す、休日を過ごす、しかもそれだけじゃなくて、社会問題に触れる機会になる、というのが地域活性につながるのかな、と思います。
-集まって、触れ合って、運動して、というのがまさしく地域活性という感じがしますね。
菅原:実は大人へのメッセージも込めていたんです。それは何かというと、今不景気だよね、将来不安だよね、子供の将来が不安だよね、というのではなくて「地雷というのがスポーツを楽しむことで変えていけるんだよ」というのに乗せて、困難な問題だったり、将来の不安だったり、そういうものも、自分の力で、自分の手で良いものにしていこうよ、というのを大人の背中が子供に見せてあげることでもっともっと良い世の中になっていくんじゃないかと思います。
 
-そういう機会が減っている、人のつながりが減っているというのも今の地域課題でもありますからね。
菅原:わかりやすく、人が集まる瞬間というのはお祭りであったり、スポーツ大会だったり運動会だったり、というところでいいのかな、と思います。
 
-もっと言うと、お祭りや地域のイベントに参加する意識もなくなってきていますからね。そういう意味でGlobe Projectが地域でやって、場ができるというところ、人と人がつながる場なりコミュ二ティができる、というのはとても有意義ですね。
 
菅原:地域というところで言えば、地域の復興に係わるようなスポーツ大会とか開けたらいいな、とも考えています。例えば沖縄の島であればサンゴが甦るとか、日光でやるのならば温泉街で何かスポーツをすれば温泉街が甦るとか。その地域固有固有の問題があるので、そこをスポーツだったりマラソンだったりで人を集めて、それだけじゃなくて問題解決をしていこう、というようなかたちでいければいいと考えています。
 
-おっしゃるように、地域地域によって抱える課題が違っているから、地域地域の特性や土地や歴史背景に合わせて大会をやっていくのは非常に面白いですね。
 
菅原:例えば川が汚いといったところで、「道頓堀を綺麗にするための水泳大会を開きたいんです」、と言って、街の子供達もみんな一緒になって例えば中学校や高校のプールを借りて自分たちの街が良くなるために県外からでも人を呼んだりするればすごい面白い大会になるのではと思います。
-Globe Projectのテーマを、地域とかコミュニティと考えるのはなかなか面白いですね。 コミュニティを問い直す、というのが地域活性化の課題でもありますからね。
菅原:コミュニティを問い直す、というのは、今まで軌道にあったけれど崩れていっているコミュニティを再構築しようという発想なんですか、それとも全く新しいコミュニティのかたちでの人と人のつながりということでしょうか。
 
-地域で隣に住んでいる人の顔がわからないくらい、人と人とのつながりがうすれている、というところが、地域コミュニティの現状なんですね。「なぜ自殺者が増えるのか」というのも人間関係の希薄さであってあると思うのです。どんなに貧しくてお金がなくても、愛する人、愛してくれる人がいると自殺しないのではとも思うのです。だから人と人とのつながりというところに日本の社会問題の一個があるように思います。そういう意味ではGlobe Projectもスポーツをやって、楽しんで寄付する、という側面もあるけれどももうひとつの側面としては地域コミュニティの活性化というのは非常に面白いと思います。
 
菅原:地域地域に即したスポーツ大会があるのもいいと思っています。例えば川だったら川下り、マラソンだったらマラソンとか。
-スポーツを通じて人を元気にできますよね。
菅原:社会問題を解決すると言っているのも、地域が過疎化していることであったりするのも社会問題の一つですからね。また、都市の過密化というのも逆にありますし。
-例えばGlobe Projectがイベントをやる以外にどうすれば地域がよくなるとか活性化するとかありますか?
菅原:スポーツという側面から、例えばアルビレックス新潟とかはすごくいい例ですね。地域通貨というのはあまり効果なかったですが、スポーツは数字ではよく表せられないけれど、地元のおばあちゃんでもビッグスワンに足を運んでみんなで応援するのは、いままでとは考えられない違いですよね。
-地元の有志等がイベントをやっていけばいいのですかね。例えば、新潟でフットサル大会をする、というのをGlobe Projectが大会支援などをしていく、というのも入っていけばもっと良くなると思いますね。
菅原:たぶん3年スパンくらいで私たちが始めにその地域の問題を、どのようにしたら解決できる、というところをいくつか案を出して、大会をやって、地元の人と一緒にやりながらマニュアルとノウハウを渡して、3年後くらいから自分たちで自走していくのが良い形だと思います。プロデューサーみたいな形で。
 
-スポーツイベントというのは非常に分かりやすいですよね。
 
菅原:その地域の何かが変わる、というのがいいと思うんです。ベネッセの福武会長が言っていたのが、マズローの欲求段階で一番上は自己実現ではなく、地域社会への貢献だそうです。これが資本主義社会によって切り取られてしまっていますが、自己実現よりさらに上というのは、どれだけ自分がそれを通して社会に還元できるか、ということになるはずだというそうです。私もそう思います。自己実現の一つとしてそれがあると。
そう思ったとき、例えば(ここは代々木ですが)、代々木のあの公園が復活するフットサル大会だといえば、じゃぁ行こうか、ということになると思います。地雷とか遠くの何か、と言われてもよくわからない、でも毎日駅まで行く途中のあの古びた公園に何か一個ブランンコができるよ、とか街が良くなるよ、とかそういう街を良くしていくコンセプトの運動会なんだ、ということになれば気軽に参加できるかもしれないし、自分が行かなきゃ、という気持になると思います。
簡単な参加方法としてお金を集金していくよりもみんなで顔を合わせて汗を流して笑顔になれるような場が作れるというのがスポーツの魅力かもしれません。その地域で還元できるような大会がいいんだろうな、と思います。

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