海士町の顧客視点の観光誘致

「商品を知る、お客を知る、窓口の充実 」この行動指針の下、スタッフが民宿に泊まり、宿泊の視点から改善を提案するなど地元で商売をする人との情報交換を実践している。さらに、離食キッチンという移動型カフェを都心で展開し、まるで株式会社のようにまちづくりを行っている。

成功したまちづくりとは、自立したまちづくり

自主財源のみで動いている自治体は無く、海士町の自主財源は、1割ほどで、残りは、中央政府に頼っている状態である。実際に自主財源で動いているまちは、「ヒトモノカネ」が集まっている東京都とTOYOTAからの税金収入がある愛知県のみである。

それでは、同じような状況にたたされている多くのまちは、どのように自主財源で循環するまちづくりをしていけばよいのだろうか?海士町の取り組みにそのヒントがある。

現場と人を中心にしたまちづくりと観光PR

まちの活性化を担う人材の育成を長期的ビジョンを持って行っている。

観光客向けのサービスの質が安定すれば、リピーターが増える。収益が安定すれば、観光施設やサービスとの相互強力関係が強化できる。さらに、多くの人が訪れて、満足して帰る町になる。このように人の育成こそが長期的に続く循環型のまちづくりの原点になるのだ。

昭和40年代の離島ブームや公共事業が盛んな時に海士町には、多くの観光客が訪れた。その時代からのお客のリピーターは、皆無に近い。海士町に観光のプロフェッショナルとしての顧客満足度を高める努力がなかったからだ

。どれだけ人が集まっても、受け入れ体制が整っていなかったら、リピーターとして根付かないのだ。

「商品を知る、お客を知る、窓口の充実 」の行動指針は、海人町の観光案内所の事務所内に掲げられている。まるで株式会社のようだが中央政府に頼らず、町を会社とらえて「経営」を行っていこうという姿勢が感じられる。

島内を周遊した。現段階では、多くの観光客を受入れ、もてなし、満足して自分のまちに帰ってもらうような要素は、あまり多く見受けられない。しかし、海士町が素晴らしい所は、その現実を冷静に受けれて、現場と人を中心にしたまちづくりへ取り組んでいることだ。

人がまちの商品、人への教育が重要

海士町観光協会のスタッフは、実際に民宿に泊まり、宿泊の視点から改善の提案を行っている。地元で商売をする人との情報交換も実践している。さらに、海士町は、離食キッチンという移動型カフェを都心で展開し外への発信も行っている。島の内外で人の顔が見える交流を推し進める。

海人町は、島の基準と方向性が明確だ。できるかぎり多くの島民共有することでより一層地道な観光方針を進めていく。観光促進は、人を育て、活かしていくことで自分たちも活かされていく。

メディアなどでも多数取り上げられている海人町だが自分たちの現状を冷静に捉え、一過性の地域活性化におぼれることなく中長期的に人の育成を行う海士町から今後も目が離せない。

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