【多拠点生活者の目線-佐々木俊尚】地域の特性に合わせた防災対策

今年は西日本豪雨、大阪府北部地震、そして関西を襲った台風21号と、巨大災害が目立つ。

いま一度、気を引き締めて防災の準備をして置かなければならない。それは各地を転々と移動する多拠点生活者も同様だ。

ひと口に災害と言っても、台風か地震か噴火かなどによって、必要な対応は異なる。

また地震でも、その被害はさまざまな形を取る。1923年の関東大震災では、木造家屋が多かったことから、多くの死者は焼死だった。阪神大震災では、建物倒壊による圧死。そして東日本大震災は、津波による溺死者が多かった。

私は東京・長野・福井の3拠点生活をしているので、それぞれの拠点に合わせて災害を想定し、防災グッズを切り替えている。

地域によって、想定される災害は異なる

東京の想定は、地震による建物の倒壊。瓦礫で足の踏む場もなくなり、粉塵が舞う危険性がある。そこで、釘などの踏み抜き防止のために金属のインソールが入った安全靴と、粉塵を防ぐためのゴーグル、防塵マスクなどを用意している。

福井県美浜町の拠点は日本海に面していて、津波や高潮の心配がある。高台の避難場所を検討しておくのと同時に、登山用のテントやコンロ、コッヘル(鍋セット)、エマージェンシーシートなど一式をリュックサックに詰めてある。これだけあれば簡易な野営も可能だ。地震が起きたときには即座に逃げられるように、ザックをいつでも持ち出せるよう玄関脇のスペースに置いている。

長野県軽井沢町は山に囲まれた高原にあり、台風には強いと言われているが、いちばん心配なのは浅間山の噴火。最近、噴火警戒レベルが1に引き下げられて平常に戻ったが、過去には何度も活発な噴火を繰り返している。江戸時代の天明噴火では、火砕流や土石流でふもとの村々に甚大な被害をもたらした。観光地で有名な「鬼押出し」もこのときの溶岩の流れの跡だ。

火砕流や土石流は怖いが、それと同じぐらいに心配なのが噴火による降灰だ。火山灰は焚き火の柔らかい木灰と違って、もともと「石」である。ガラスを粉々に砕いたようなものなので、吸い込んだり身体に付着するときわめて危険。なのでゴーグルと防塵マスク、長袖の雨具などは必須だ。

地域での災害リスクを想定し、迅速な対応をとれるように万全の準備を

これら以外に、どの拠点にもヘルメットとラジオ、懐中電灯、使い捨てカイロ、家庭用のカセットボンベが使えるガスランタンなどを常備している。

皆さんも、自分の土地に合わせて防災グッズを確認しよう。加えて、地元の自治体が配信しているハザードマップも確認しておくことも大切だ。

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