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稼ぐ力-日本一に選ばれた茶園に学ぶ、地域資源を活用したビジネス-宮崎県新富町「新緑園」

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お茶というと、恐らく多くの人が静岡県を連想するだろう。事実、平成28年度時点で、静岡県は国内における荒茶生産量の約38.8%のシェアを誇る、ランキング1位の県だ。2位は鹿児島県、3位は三重県、そして、意外かもしれないが、5位の京都をおさえて4位は宮崎県となっている。(参考資料:農林水産省「作物統計」)

宮崎県の生産量は、静岡県の十数パーセントであるが、宮崎県にも良質なお茶を提供する企業がある。

宮崎県の中央部に位置する人口約17,000人のまち、新富町。東京ドーム約460個分にも及ぶ広大な農地を有する地域で、年間を通して多彩な農作物が収穫される。

そんな新富町に、平成26年から3年連続で全国茶品評会の1等1席(1位)の農林水産大臣賞を受賞している日本茶専門店「株式会社 新緑園」がある。その2代目として、地方から世界へお茶の魅力を伝える黒木信吾さんにお話を伺った。

地方でも稼げる、地域資源を活用したビジネス

新緑園の創業は、60年以上前。お茶の生産農家として、黒木さんの両親がスタートした。その頃は、家業を継ぐということは考えていなかったという。黒木さんは、地元の高校卒業後に東京の大学へ進学し、故郷・宮崎を離れる。

−宮崎を進学で離れる時、どんな心境でしたか?

とにかく、日本の中心が見てみたかった。その当時は、宮崎に戻りたいという想いはなかったですね。

大学卒業後、宮崎に帰ってきたのですが、ローカルテレビ局へ就職しました。広告の営業を担当していて、成績を上げていました。

−テレビ局というと、地方企業の中では、収入も良い、華やかなイメージですが、なぜそこからお茶屋さんに?

そうですね。カッコいい、テレビの世界。営業成績も順調で、安定した生活が送れる。そんな状況でしたが、自分の中で「これって、何か違うな。」と感じて、つまらなくなってしまったんです。

そして、漠然と「経営がしたい。」と思いました。どうせなら、父が経営する新緑園にと、少し安易に考えてしまい、5年ほど務めたテレビ局を退社しました。

ローカルビジネス・2代目の苦悩

−当時、両親が経営されていた新緑園はどんな状況でしたか?

創業10年後ぐらいから、お茶の生産だけでなく、少しずつお茶の販売を始めていました。ただ、現在のような店舗ではなく、古い牛舎を作りかえた小さな店舗でした。

−前職と比較し、葛藤もありましたか?

自分はテレビ局時代に営業をやっていたので、「売りに行きたい!」という想いが強かったんです。しかし、その時は、肥料をまいたり、茶畑を管理したりと、思い描いていたものとは大きく違いました。

正直、最初の1年ぐらいは後悔しました。テレビ局を辞めるか辞めないかという夢を何度も見たぐらいです。

−どのようにして、その葛藤を乗り越えたんですか?

だいぶ時間がかかりました。入社から15年ほど、今の場所に店舗を構えるまで、父が社長をしていたので、代替わりするまで葛藤は続きました。

昔は、地元のホテルや葬儀場の仕事だけで、1社あたり年間数千万円の売上があったので、注文を受けて、納品するだけでもやっていけたんです。ただ、それだけでは徐々に厳しい状況になってきていました。新店舗への移転を機に、自分が社長になったことで大きく変わりました。

企業ブランディング、お茶で世界中の人を幸せにする

−新店舗へ移転して社長になり、どのように会社を変えていきましたか?

当時は、経営やマーケティングの知識も無く、2年連続赤字を出したこともあります。銀行の担当者からも、相当厳しい意見をもらいました。その危機感から、経営について本気で勉強しました。

年間計画をしっかり作る、PDCAを回す、そんな経営の基本をきちんと実践し、将来のことも考え、ブランディングにも取り組みました。

−どのようにブランディングを行なっていったんですか?

ブランディングをする上で、まず自分たちがどのようなお茶屋さんとして認知されたいのかを考えました。

そこで、「新緑園は、ディスカウントショップに卸しているようなお茶を作りたいのではない。本物を理解する人たちに、付加価値の高い本物のお茶を提供し、お茶を通じて、人を幸せにする企業になる。」と、明確になりました。

品評会で日本一、ANA国際線ファーストクラスに採用

−その後、品質をさらに高めて品評会でも日本一になったんですね?

品質と味にこだわると決めてから、お茶の品評会に出品できることを知りました。平成26年から3年連続で全国茶品評会の1等1席(1位)の農林水産大臣賞を受賞できました。

そして、東京に出張した際、飛行機で出されるお茶を見て、自社のお茶を取り扱ってもらえないかと考え、50人ぐらいの知人に電話をして、ANAさんへのプレゼンを実現し、ANA国際線ファーストクラスのお茶にも採用されました。(その裏話は、イベントでお話しします。)

地方からでも、稼げる

急須でいれるお茶の売上が減っている時代にありながら、新緑園は地元町民・県民を中心に、多くのファンと繋がっている。

その根幹にあるのは、新緑園の理念だ。

人には感情があり、嬉しいことも悲しいことも起こります。お茶を飲むことで、家族の会話が生まれたり、あるいは、辛い時の気持ちが和らいだり。お茶やその文化を通じて、みなさんの心の安定につなげたいです。

地方の企業であっても、自らの企業ブランドを構築し、サービスや品質の向上を追求し続け、地域や社会における存在価値を高めていけば、地方からでも、小さくても、きちんと稼ぐことはできる。

そこには、日々チャレンジし続けるが故に、葛藤も失敗もある。黒木さんのお話をお聞きし、それを乗り越えるポイントは、地域の人・お客様・社員さんと想いを共有することの中にあると感じた。

2018年7月12日(木)の19時30分〜21時30分、東京のSENQ京橋で開催するイベント「Local Real Talk」に黒木さんが登壇する。

当日は、日本一に選ばれた新緑園のお茶を試飲しながら、黒木さんや参加者と交流できる。より深い話や具体的な取り組みについては、是非イベントに参加し、黒木さんから直接聞いてほしい。

イベント概要

□日 時:7月12日(木)19:30〜21:30
□会 場:東京都中央区京橋二丁目2番1号
京橋エドグラン3階 サウス棟
□参加費:500円
□定 員:20名

【スケジュール】
19:00:開場
*開場前は入場できません。予めご了承ください
19:30:開演の挨拶
19:40:ゲストトーク
20:30:みんなの質問に答える「地方Q&A」
21:00:試飲・交流会
21:30:完全撤収

イベント詳細はこちら

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