「果報は寝て待て」が売れる秘訣?地方と都会の売り方の違い

都心でも地方でも、マルシェや朝市など、地域の食やモノが一堂に会するイベントが多く実施されています。

多くの場合、月に1回程度の割合で開催されており、近隣をまわるだけでも毎週末イベントに参加できるようなところもあるでしょう。

ファーマーズマーケットと呼ばれたりして、休日のお出かけスポットとしても名前が上がります。

マルシェや朝市で野菜を売り切るために必要なこと

東京のマルシェに出店しつつ、宮崎県内で開催される朝市でも店舗を構える、野菜販売のKさんに、都会と地方の売り方の違いを聞きました。

Kさんは、主に地域でとれた有機野菜を扱い、産地直送で販売しています。出店先では毎回完売御礼を掲げ、明るい人柄が人気の人物です。

あるときKさんは

やっと売り方がわかったかもしれない

と言って教えてくれたのが、東京と地方の両方を知る中で見えてきた売り方の違いです。

「売り場に立たない」がポイント

見出したコツは、実にシンプルなものでした。それは、「売り場に立たない」というもの。他にも店舗がある中で、売り込みをしなくても大丈夫なのでしょうか。

良さを伝えるために呼びかけた方が良いと思っていたんですが、そうじゃない方が良いとわかったんです。

コツは、売り場の前に立たないこと。きれいに商品を並べて準備ができたら、その場から少し離れます。じーっとお客さんが来るのを待って、商品を手にとって吟味しだしてもまだ待ちます。

これ買おうかな、どうしようかなという感じに見えたら、そこで初めて話しかけます。すると、買うことの後押しが会話でできるんです。

だからKさんは販売中にウロウロして、まわりの店舗に声をかけたり、訪れた人と会話したりと、自然体で過ごす姿が印象的です。無人の店舗では、実際に商品をとる人が続きます。

じっくり自分で選びたい

この背景にあるのは、じっくり自分のペースで選びたいという気持ちではないでしょうか。地方には、農家さんが行っている無人店舗「良心市」の仕組みもあり、自分の目でしっかり選ぶということが習慣になっている人も多いでしょう。

一方で都会では、売り手から何が良いのかというポイントを聞いて、それをもとに自分で判断するということが多いように見受けられます。

ものを売るときに、「ストーリーを伝えることが大事」とよく言われますが、都会では物量が多いために、他との違いを出すためにストーリーを積極的に伝えて、手にとってもらうきっかけづくりをしなければならないのだとすると、一方で地域では、手に取れる余地をまず作って、そこから必要であれば良さを伝えるというようなコミュニケーションが行われていそうです。

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