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キツい方言、ヤバい雪道。秋田へ移住する前に確認すべき、地方のリアルと対策

東京で、地方移住への関心が高まっている。

特に、若者の移住検討が増えていることは、地方にとって嬉しいことだ。しかし、本当に移住するとなると、夢ばかり見ているわけにはいかない。

理想とリアルのギャップが大き過ぎて、地方での暮らしを断念する人がいるのも事実。個人的には、それ自体、決して悪いことではないと思う。やってみなければ分からないこともある。

ただ、もし、あなたが「こんなはずじゃなかった・・・」と後悔したくないのであれば、大きく分けて2つのことだけは、移住前にチェックすべきだろう。

移住前にチェックすべき地方のリアルと対策

私は、生まれてから18歳まで秋田県南部にある人口10万人ほどの横手市という豪雪地帯で暮らした。

高校を卒業して海外で2年間暮らし、20代前半を秋田に戻って過ごした後、事業拡大のため20代後半は東京に身を置いて働き、現在は仙台に住みながら、秋田・東京との多拠点生活を送っている。

その経験から言うと、あなたが失敗しない移住を目指すのであれば、最低でも「地域の日常」と「地域の気候」について、リアルな状況を事前に理解しておく必要があると考えている。

そのために、2つのことをオススメしたい。

地域の人たちと飲みに行く

地域のことを理解したければ、地域の人との親密なコミュニケーションが必須。最も手っ取り早いのは、地域の人たちのコミュニティに入り、一緒にご飯を食べたり、お酒を飲んだりすることだ。

既にある繋がりから地域の人を紹介してもらい飲みに行ったり、イベントに行って懇親会に参加したり、あるいは、地元の居酒屋に行って店主や常連さんと話しながら飲んだりするのも良いだろう。

そこで暮らす人たちから聞ける生の情報こそ、地域のリアルだ。

地域内の相場

地元の居酒屋メニューの金額やボリューム、他の人たちがどのぐらいの金額を注文するのか、どのような人たちがいるのかを見るだけでも、地域内の相場感や生活する上での金銭感覚を理解できる。

そして、地域の人と親しくなれば、話す中で色々なことが聞ける。例えば、移住において重要な住居について、広さや立地に応じてどのぐらいが家賃や購入の相場かを聞くことができる。中には、良い条件の物件情報を知っている人がいるかもしれない。

また、以前書いた記事で運転代行サービスについて紹介したが、その料金は地域によってかなり違いがある。ぼったくられないためには、そういう情報も聞いておくと後々役に立つ。

方言のキツさ

地域の人たちにとっての日常の一つとして、方言がある。外から来ている人と分かれば、きっと気を遣って標準語に近い言葉を話してくれるので、コミュニケーション上は問題無い。

その上で、お店や会場にいる他の地域の人々同士の方言を聞くことで、どのぐらい訛っているのか、どのぐらい理解するのが難しいのかが分かるはずだ。ちなみに方言は、居住地が10km違うだけでも異なる場合がある。

近年、地方でも若者の多くは方言の度合いがかなり下がっているし、ある程度の期間過ごせば、大分理解できるようになるだろう。ここで注意すべきは、方言が飛び交う環境下で、それがストレスにならないかどうかということだ。

地域における常識

日本の地方には、地域独自の文化・風習が数多く存在する。飲みながらコミュニケーションを取ることで、そのような部分にも触れ、学ぶことができる。

地域コミュニティに参加する人たちや地元の居酒屋の常連さんの中には、外から来た人に自分たちの常識を伝えたいと考える人(積極的に教えてくれる人)が必ず一人はいるはずだ。

そのような人たちに、素直に教えて欲しいと言って、きちんと聞くことができれば、田舎暮らしを楽しむことができるだろう。逆にそれができなければ、地域の人々の視線や噂話に対してストレスを感じることになるかもしれない。

四季を通じて体験しておく

日本の地方は、豊かな自然という魅力がある反面、1年を通じて気候が大きく変動する。過ごしやすい時もあれば、そうでない場合もある。

そのため、数回現地を訪れるだけでなく、春夏秋冬それぞれの時点で地域がどのように変化するのか理解しておく必要がある。

猛暑日と真冬日

1つの指標として、最高気温が35度以上の「猛暑日」と最高気温が0度未満の「真冬日」の日数が挙げられる。例えば、私の故郷の横手市の場合、2017年の猛暑日は3日で真冬日は21日あった。

気象庁の「過去の気象データ検索」で調べ、最も暑い日と寒い日に現地を訪れて体験しておくと良いだろう。地域の自然環境によって、同じ気温でも感じ方が異なるはずだ。

多くの地方の場合、猛暑日が多いと真冬日が少なく、逆に猛暑日が少ないと真冬日が多い。自分にとって、最適なバランスの地域を選ぶと良いだろう。

積雪や吹雪のヤバさ

自然の厳しさを示すものは、気温だけではない。豪雪地帯の横手市において、1日の積雪量が20-30cmとなるのは日常茶飯事で、過去最大級の大寒波が襲来した2018年1月24日には、1日で51cmの降雪が記録されている。

更に、吹雪くと道路にいてもホワイトアウトし、前が見えなくなる。強い風の時には、道路の端側に「吹き溜まり」と呼ばれる雪の溜まり場ができ、そこに突っ込むと簡単に脱出できなくなる。

短期的な滞在の場合は厳しい一時を避ければ良いが、その地域で暮らす場合は除雪や雪下ろしなどを行う必要があるため、その点も留意する必要がある。

地域における交通手段

私の実家の場合、1時間に1回しか運行していない最寄のバス停まで徒歩で10分弱、最寄りの駅までは車で20分もかかる上に、電車も1時間に1回程度の運行状況だ。このような条件下では、天候によって地域内での移動難易度も上がる。

当然、自家用車がメインの交通手段となるが、積雪の多い地域では、慣れないと雪道を運転するのが大変だ。更に言えば、出発前に車や駐車場の雪寄せから始めなければいけない。

中には地方と言っても、仙台市のように地下鉄が整備されている地域もある。ただ、ストレスから解放される環境と利便性は原則的にトレードオフだ。実際に現地で移動してみて、自身にとって最適なバランスを見極める必要がある。

田舎暮らしと移住のストレス

地方には、自然の恩恵を受けられる癒しのスポットがたくさんある。その豊かな自然がある故に、秋田県のような豪雪地帯における最大の難関は、雪道の運転ではないかと感じている。

方言や地域の人たちとのコミュニケーション、地域に根付く文化や風習、地域における自然環境については、事前に現地で体験しておけば、自分自身にとって最適なバランスを見つけられるはずだ。

一方、雪道の運転については、現地の人ですら苦労し、時に苦悩する問題である。凍結した路面でスリップする、雪で数メートル先が見えなくなり衝突するなど、危険性は高い。

これについては、注意点を守りながら、運転技術を磨けさえすれば、問題は克服はできる。また、自動車の性能は年々向上しているし、将来的には自動運転も普及し、大きな問題にはならないだろう。

ストレスゼロはきっと無い

結局、事前に理解してさえすれば、実のところ解決できない問題はほぼ無い。大切なことは、それに対して、ストレスを感じるかどうか、感じるとすればどの程度かを自分自身で把握しておくことだ。

地方に移住しても、外的環境から受けるストレスがゼロになることは恐らく無いだろう。人によっては、地域によっては、逆にストレス値が高まる場所さえあるだろう。

あなたが地方移住で失敗したくないなら、地域の魅力を知ることも必要だが、あなた自身が「何を大切だと考え、何を欲しているのか、そして、それは何故なのか?」をしっかり理解することが非常に重要だ。

その上で、地元の人たちと一緒に、地域をより豊かでワクワクする場所にしていけたら、そこでの暮らしはきっと幸せなものになるはずだ。

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